ウクライナは露軍黒海艦隊をクリミアから追い出すのに成功している=NATO事務総長
ウクルインフォルム
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は14日、ウクライナ軍は一時的被占領下にある南部クリミアの海軍施設を攻撃することで、ロシアに艦隊の拠点とする別の場所を模索させていると発言した。
ストルテンベルグNATO事務総長がブリュッセルでの欧州連合(EU)閣僚理事会(防衛問題)のワーキングブレックファストへの出席前に、記者からロシアがアブハジア(被占領下ジョージア領)に軍事基地を建設する意向を発表したことに関して質問された際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ストルテンベルグ氏は、「私たちは、ジョージアの領土一体性と主権を断固として支持しており、ロシアが軍事基地を建設するのに分断されたジョージア領を用いることを受け入れることはできない。それは、ジョージアの主権と領土一体性への侵害であり、ロシアがウクライナでの軍事目的達成のために、どれだけ深く入り込みたがっているかを示すものでもある。しかし、それはまた、ウクライナ人がクリミアの(ロシア)海軍施設の攻撃に成功しており、ロシアが代替を模索していることも示している。それは、ウクライナ人がロシア軍艦隊を攻撃することで達成した戦果を示しているのだ」と発言した。
これに先立ち、ウクライナ国防省傘下情報総局は、10日未明ウクライナ軍が一時的被占領下クリミア・ヴジカ湾にて、ロシア軍の2隻の小型揚陸艇アクラ型とセルナ型を攻撃し、破壊したと伝えていた。
また、9月22日には、ウクライナ防衛戦力は、22日12時頃、2014年からロシアに占領されている南部セヴァストーポリの黒海艦隊司令部をミサイルで攻撃していた。
10月14日、ウクライナ海軍のプレテンチューク報道官は、ロシア海軍黒海艦隊は自らの艦船をノヴォロシースク、フェオドシヤ、ケルチへと分散させていると発言しており、その際、アブハジアの基地を復活させるという話も出てきていると伝えていた。