露軍の対ウクライナ大規模ミサイル攻撃 各地で死傷者
クリチコ・キーウ市長がテレグラム・チャンネルで伝えた。
クリチコ氏は、「首都では現時点で7名が病院に搬送された。その内5名がシェウチェンキウシキー地区だ」と伝えた。さらに、「首都シェウチェンキウシキー地区の倉庫の瓦礫のしたから1人の遺体を引き上げた。捜索救助作戦が続いている」とし、まだ瓦礫の下に人がいると書き込んだ。
また同氏は、同市地下鉄のルキヤニウシカ駅庁舎が爆発で損傷したと伝えた。
ウクライナ内務省は、テレグラム・チャンネルにて、キーウでは、ロシアのミサイル攻撃の際に、スヴャトシンシキー地区、ダルニツィキー地区、ポジリシキー地区、シェウチェンキウシキー地区の4地区で建物が損傷したと報告した。
南部ドニプロでは、フィラトウ・ドニプロ市長がフェイスブック・アカウントにて、今回のミサイル攻撃により死傷者が出ていると伝えた。
フィラトウ氏は、「死傷者が出ている。全ての地元当局が完全な準備体制で、軍民行政府の統制の下、国家非常事態庁と一緒に活動している」と伝えた。
同時に同氏は、詳細は公表されないとし、情報面の静寂を維持するよう呼びかけた。
東部ハルキウのテレホウ市長は、テレビ番組「統一ニュース」出演時に、同市ではミサイル攻撃により1名が死亡、7名が負傷し、民間インフラと企業が損傷したと報告した。
テレホウ氏は、「攻撃は5時に始まり、8時まで続いた。現時点で、ハルキウの様々な地区へと22弾の飛来があった。残念ながら、民間施設が損傷した。病院、軍病院、学校、住宅、ノヴァ・ポシュタ(編集注:民間宅配サービス会社)支部、製造企業だ。病院には、7名が搬送されている。残念ながら1名が亡くなった」と伝えた。
また同氏は、救助隊が現在被弾現場で瓦礫の除去を行っていると伝えた。
シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府よれば、亡くなったの35歳の男性だという。シニェフボウ氏は、ハルキウは、暫定情報でS300のミサイルで20回以上攻撃されたと伝えた。
南部ザポリッジャのクルチェウ市議会書記は、テレグラム・チャンネルにて、今朝の同市への攻撃の際に、残念ながら女性が1名死亡、10名が負傷したと報告した。
クルチェウ氏は、「この時点で、地元企業1つが損傷、民家1軒が破壊、19階建ての集合住宅、2軒の教育施設と1軒の医療施設の窓が割れている。さらに、約20点のガレージ、ガソリンスタンド、ホテルが損傷した」と伝えた。
西部リヴィウは、コジツィキー・リヴィウ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、今朝のミサイル攻撃の際に、同市で1名が死亡、8名が負傷したと報告した。
コジツィキー氏は、「リヴィウ。ホトケーヴィチャ通りの集合住宅だ。ミサイル攻撃で、1名が死亡、3名が負傷した」と書き込んだ。
なお、ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、29日未明から朝にかけて、巡航ミサイルにより同国への大規模攻撃を行い、キーウ、ハルキウ、ドニプロ、リヴィウなどの各地で爆発音が聞こえていた。