ウクライナ大統領府関係者、ロシアは戦争の凍結ではなくウクライナの降伏を望んでいると思うと指摘

ウクライナ大統領府関係者、ロシアは戦争の凍結ではなくウクライナの降伏を望んでいると思うと指摘

ウクルインフォルム
ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は3日、ロシアが戦争の凍結を望んでいるということには確信が持てないが、ウクライナの降伏は望んでいると発言した。

ポドリャク氏がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

ポドリャク氏は、「昨日ロシアは、誤りを正す作業をしたり、追加的リソースを見つけたりするために、戦争を凍結したがっていた。しかし、ロシアが今日も凍結したがっているかどうかは、私は確信が持てない。私たちは現在、前線に沿ってこれまでよりはるかに多い衝突が生じた。ロシアは、一定のリソースを溜め込み、北朝鮮から砲弾を受け取り、圧力をかけ続けているのだ。彼らが望んでいるのは凍結ではなく、降伏である。そして、彼らはそのことを隠しすらしていない」と発言した。

その他同氏は、戦争がどれだけ続くかということには、複数の要因が作用していると指摘した。

同氏は、1つ目の要因は、戦争に勝利するための心理的準備状況だとし、「ウクライナにはその準備はある。また、パートナー国の間でもその準備は前よりはるかに大きくなっている。彼らは、紛争凍結の場合に生じるあらゆるリスクを理解している」と発言した。

2つ目の要因として同氏は、ロシアに何らかの譲歩の用意があるか、ということだと述べ、「ない。全くない。反対に、彼らは重要な問題を解決したがっている。欧州支配だ。彼らは戦争に勝ちたがっているが、なぜなら、それによって彼らは犯罪の責任を取らなくてよくなるし、より攻撃的に振る舞えるようになるからだ。そして、ロシア国内空間では、その国の人々にとってはどれだけ人が死のうが関係ないのだということを、プーチンは目にした。彼には、ロシア国内で多くの死者が出ることを正当化する必要がない。そのため、彼は前に進むのだ」と発言した。

さらに3つ目の要因として、同氏は、ウクライナがパートナー国と一緒に軍事的にロシアと対峙することができる、対峙しなければならないということを考える上での数学的算段だとし、「ロシアのリソース面の能力とそれに対して自分たちは何を提示できるか、ということの分析のことだ。戦車10両対500両ではだめだ。10万人の私たちの動員兵対30万人のロシア人でもだめだ。なぜなら、それは何も解決しないからだ。もし、ロシアの兵站を破壊する1000弾の長射程ミサイルを出せ、ロシアの無人機に対して大量の電子戦機器を出せたら、それはまた別のことになる」と強調した。

その他同氏は、戦争の長さは、ロシアの財政能力の低下にもかかっているとし、それはつまり、制裁の効果、二次制裁、三次制裁の発動可能性、制裁履行の管理のことだと説明した。

その上で同氏は、「そのような対峙、ウクライナとパートナーの共同軍事生産の増強があって初めて、いつこの戦争が終わるか、ということを話せるようになるのだ」と発言した。


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