6日の露軍のオデーサ港湾攻撃による死者5名 EU・各国首脳が非難
プレテンチューク氏がウクルインフォルムにコメントした。
プレテンチューク氏は、「ロシア占領軍によるオデーサ市の港湾インフラに対する攻撃実施の事実を認めることができる」と述べた上で、5人の死者が発生し、さらに数名負傷者が出たと伝えた。
同氏はまた、現在捜査が行われているところであり、港湾インフラの破壊に関する詳細と犠牲者の確実な数は後日判明するだろうと発言した。
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員会委員長とミシェル欧州理事会議長は、同日のロシア軍によるオデーサ攻撃を非難した。
フォンデアライエン氏は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、「私は、ゼレンシキー宇大統領とミツォタキス・ギリシャ首相の訪問の際のロシアによるオデーサへの卑劣な攻撃を強く非難する。この新たなテロの企てに怯える者は誰もいない。現地の二人の首脳も、勇敢なウクライナの人々も間違いなく(編集中:怯えない)」と書き込んだ。また同氏は、「これまで以上に私たちはウクライナの側に立っている」と強調した。
ミシェル氏は、「X」アカウントにて、「ゼレンシキー大統領とミツォタキス首相の訪問時におけるオデーサ攻撃は、ロシアの対ウクライナ侵略戦争における卑怯な戦術のさらなる兆候だ」と書き込んだ。
さらにミシェル氏は、同攻撃は非難されるべきで、クレムリンが通常行う行動以下の行為だと指摘した。また同氏は、EUは、ウクライナと勇敢な人々への完全な支持は揺らがないと強調した。
米国のミラー国務報道官は同日、同攻撃につき「ロシアがウクライナを毎日攻撃していることを改めて喚起させるものであり、ウクライナには防空ミサイルが必要であることを喚起させるものでもある」と発言した。ウクルインフォルム特派員が伝えた。
またミラー氏は、米議会に対して、「ウクライナと同国のロシア侵略との戦いを支持するため」の方策をとることが喫緊の課題であることを改めて指摘した。
モルドバのサンドゥ大統領は、「X」アカウントにて、ロシアのオデーサに対するミサイル攻撃を強く非難した。サンドゥ氏は、「ゼレンシキー氏とミツォタキス氏の会談場所を標的とするのは、懸念を覚えさせる」と発言した。
またサンドゥ氏は、ロシアの対ウクライナ戦争は欧州の安全保障に対して直接的脅威をもたらしているとし、ウクライナへの緊急支援が不可欠だと強調した。
これに先立ち、6日、ロシア軍は、ゼレンシキー宇大統領とミツォタキス・ギリシャ首相が訪問していたウクライナ南部オデーサをミサイルで攻撃していた。ゼレンシキー氏は、ミツォタキス氏とオデーサを訪問していた際に、爆発音を聞いたと伝えていた。