今後2か月間に戦争の重大局面が訪れる=ウクライナ軍陸軍司令官
ウクルインフォルム
ウクライナのパウリューク陸軍司令官は、現在のロシア・ウクライナ戦争の重大局面が今後2か月間で訪れるとの見方を示した。
パウリューク陸軍司令官が英エコノミスト誌へのインタビュー時に発言した。
記事には、米国の支援は前線に届き始めたところであり、ロシアの将軍は「十分な供給を受けていない疲れ果てたウクライナ部隊を確認するために、保有するあらゆる戦闘兵器を投入している」と書かれている。
そしてパウリューク氏は、「ロシアは、もし私たちが1か月あるいは2か月以内に十分な武器を手に入れたら、状況が彼らにとって不利になる可能性があることを知っているのだ」と発言した。
また同氏は、ウクライナは緊急に防空強化を必要としているとし、また待ち望まれている戦闘機『F16』が6月初旬に到着したら、大きな「心理的後押し」となると強調した。
さらに同氏は、ロシアは今後も東部のルハンシク・ドネツィク両州に注力していくだろうと指摘した。同時に、情報機関は、まもなく北東のハルキウ州とスーミ州に対してロシア軍が攻撃を仕掛けて、防衛線を拡張すると予想しているという。パウリューク氏は、「ロシアは最適な方面を選ぶ前に、私たちのラインの強靭さを調べている」と発言した。
加えて同氏は、ロシアはキーウ制圧というアイデアを断念はしていないとのべ、「東部がどれだけ困難であろうと、キーウ防衛は私たちの主要課題の1つであり続けている。キーウはウクライナの心臓であり、私たちは、将来にわたり首都防衛がどれほど重要な役割を担うかを把握している」と発言した。
その他同士は、ウクライナ軍は榴弾砲と装甲車の不足を感じているとし、ウクライナは西側からの支援を期待していると述べた。さらに同氏は、新しい戦力の一部は、首都防衛のために展開されるとも発言した。