ウクライナ東部ハルキウ市からの避難を勧告する根拠はない=行政府長官

ウクライナ東部ハルキウ市からの避難を勧告する根拠はない=行政府長官

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ウクライナ東部ハルキウ州のシニェフボウ州軍行政府長官は11日、ロシア軍によるの同州北部への攻撃が活発化しているものの、ハルキウからの避難を勧告する根拠は現時点ではないとし、他方で同州の激しい戦闘が生じている他地域からは人々が大量に避難していると発言した。

シニェフボウ市が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

シニェフボウ氏は、「ハルキウ市に関しては、避難を発表し、組織するための根拠は現時点ではない。私たちは、敵が私たちの州の北方でどのような戦力を用いているかを明確に把握している。当然、エスカレーション、圧力は強まり得るが、しかし、今のところは、ハルキウへは何らの脅威もない」と発言した。

同氏はまた、州軍行政府は状況を監視しており、住民と対話を行っているが、しかし避難に関する決定は住民が独自に行っていくと述べた。現時点で、ハルキウ市からの大規模な脱出は観察されていないという。

同時に同氏は、ハルキウ州のロシア領と接し、激しい戦闘が生じた地域からは、約2000人が避難したと伝えた。

さらに同氏は、「ストリレチャ、ピリネ、ボリシウカといった自治体について話すなら、そこには、私たちの情報では、子供たちはいない。そこには、避難を断固として拒否していた28人の民間人がいた。現在、私たちは避難の事実を確認している。それは主にヴォウチャンシク方面であり、約2000人が避難した」と発言した。

そして同氏は、最近まで政権は避難プロセスをコントロールし、子連れの家族の強制避難を発表するなどしていたが、現時点では、住民は自分で避難していると伝えた。住民は危険な場所から可能な手段での脱出につき、国家非常事態庁や警察、あるいは政権代表者に対して問い合わせることができるという。

シニェフボウ氏は、国境隣接地域の「グレーゾーン」は安定しているが、そこで戦闘は続いているとし、可能になったらすぐにその地域から住民を避難させると発言した。

これに先立ち、ハルキウ州スロボダ方面にて、ウクライナ防衛戦力はロシア軍の襲撃の撃退を行っている。襲撃を受けたのはハルキウ州のストリレチャ、クラスネ、モロホヴェツ、オリーニコヴェ、ルクヤンツィ、オヒルツェヴェ、ハティシチェ、プレテニウカ。

写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム


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