ウクライナ東部ヴォウチャンシク共同体の戦闘激化 露軍砲撃で住民2名が死亡
シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで伝えた。
シニェフボウ氏は、「5月14日にのチュフイウ地区ヴォウチャンシク共同体での戦闘行為の結果、2名の地元住民が死亡した。11時55分のヴォウチャンシク市への敵の砲撃により、80歳の女性が死亡。民家の火災が発生。ハティシチェ村では、破片の負傷で83歳の男性民間人が死亡した」と書き込んだ。
また、シニェフボウ氏は、同日のテレビ番組「統一ニュース」出演時には、ヴォウチャンシク市の北方郊外で銃撃戦が続いていると伝えた。
同氏は、「敵はヴォウチャンシク方面で攻撃しており、現時点で私たちの町の北の郊外で銃撃戦が続いている。私たちの戦士は、敵が進軍を試みているあらゆる方面で前線の安定化を試みて、敵を活発に殲滅している。現時点では、ヴォウチャンシク含め、掃討が試みられている」と発言した。
また同氏は、ヴォウチャンシクからの避難が困難になりつつあるとしつつも、市内に人が残っている限りは避難が続いていくと発言した。
その際同氏は、「昨日の時点で最大で200人の民間人が残っていた。これから、国家警察やボランティアとともに人々の避難の特殊作戦を組織していく。昨日、警察官が民間自動車で人々を運び出していた時、狙い澄ました攻撃が運転席と燃料タンクの両方にあった。敵は、民間自動車を狙って攻撃しようとしている。幸いなことに、その車は装甲車だったので、人々の命は助かった」と伝えた。
防衛線の構築に関して、同氏は、どの方面にどれだけの防衛施設が構築されたかに関する情報があると指摘した。
その他、ヴォロシン作戦戦略部隊集団「ホルティツャ」報道官は、テレビ番組「統一ニュース」出演時に、ロシア軍はヴォウチャンシク共同体への攻撃に航空爆弾を活発に利用していると伝えた。
ヴォロシン氏は、「ロシア軍はリプツィ共同体とヴォウチャンシク共同体、コザチャ・ロパン町、クプヤンシク地区を大砲で間断なく砲撃している」と伝えた。
同氏はまた、これら自治体への攻撃は多連装ロケットシステムと無人機からの攻撃で行われていると述べ、特に敵は大砲と航空兵器を使用しながら、その後に装甲車に守られながら小規模グループが進んでくると説明した。
加えて同氏は、「敵は、社会の間で不安を生じさせて、住民に国境から危険が迫っていると信じ込ませようと、フェイクと偽情報を拡散しながら、民間人の間にパニックを広めようとしている」と伝えた。
その上で同氏は、確認された公式チャンネルからの正確な情報だけ信じるよう呼びかけた。