ゼレンシキー宇大統領、ロシア軍のハルキウ州の戦況を説明

ゼレンシキー宇大統領、ロシア軍のハルキウ州の戦況を説明

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシア軍は同国東部ハルキウ州へ向けた国境を越えた再攻勢を始めた際に、強力な電子戦機器を使用し、長射程火砲や航空爆弾で攻撃してきたと伝えた。同時に、現在同地の状況はコントロール下にあるとも述べた。

ゼレンシキー大統領がロイター通信へのインタビュー時に発言した。ウクライナ大統領府がインタビュー動画を公開した

ゼレンシキー氏は、「現在状況はコントロールされている。1週間前の方がより困難だった。ロシア人は、国境を越えた時、強力な電子戦システムを使用し、(編集注:ウクライナの)旅団間の通信が途絶えていた。私たちは、長射程火砲で攻撃され、大量の航空爆弾が使用された。それによってロシア人はハルキウ方面を前進したのだ。それほどでもない。最も深い地点で10キロだ」と発言した。

また同氏は、ロシア側がハルキウは標的ではないと話し始めたのは、進軍が止められて、彼らの攻勢が鈍化してからだと指摘した。

その際同氏は、「ハルキウ州攻勢の目的があたかも私たちにロシア領を砲撃できなくするようにするための『グレーゾーン』設置であるとかいう話については、今のところ私たちのところには、残念ながら、そのような長射程武器はない。私たちは、ロシア領に向けて西側武器を一度も使っていない。なぜなら、そこにアクセントを置いていないからだ。私たちは、西側武器支援全て、制裁政策、資金をリスクに晒すことはできない。そう、私たちはパートナーたちと、彼らの武器をロシアとの国境の兵器集積地や、ロシア領に対して使うことを彼らが許可するよう協議を行っているが、今のところ、私たちのところにその点での肯定的な話はない」と発言した。

ロイターの記者が、前線情勢が困難となっていると述べると、ゼレンシキー氏は、「現在前線の情勢は困難だ。なぜなら、ロシアのハルキウ方面の新たな攻勢の波が始まったからだ。また同時に、非常に強力な波がドンバスでも続いているのだが、しかし、誰もドネツィク方面(クラホヴェ方面、ポクロウシク方面、チャシウ・ヤル)の方がハルキウ方面より戦闘が多いことは誰も気が付いていない。しかし、ハルキウ州では予想外の波が焦点を奪ったのだ」と発言した。

写真:大統領府


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