ロシア軍、ウクライナ東部ヴォウチャンシクの占領した地区で住民2名を銃殺=検察
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ウクルインフォルム
ウクライナ東部ハルキウ州での攻勢を強めているロシア軍は、同州ヴォウチャンシクの制圧した北部にて、5月15日に同市から脱出しようとしてた住民男女2名を銃殺した。
21日、ハルキウ州検察がテレグラム・チャンネルで伝えた。
発表によれば、5月15日、70歳の男性が配偶者とともに、ヴォウチャンシクから自力で避難することを決め、彼らと一緒にもう一人の市民も脱出しようとしたという。
検察は、「男性は車椅子を見つけ、それに妻を乗せた。なぜなら、彼女は長い間足に問題を抱えていたからだ。彼らは3人でハルキウの方向へ出発した。住民が地元病院の近くに差し掛かった際、占領者が彼らに発砲した。夫婦と同行していた男性と、女性がその場で死亡した」と伝えた。
検察はまた、70歳の男性は助かり、ヴォウチャンシクの郊外に到達。そこでウクライナ軍人に出会い、ハルキウへと運んでもらえたと説明した。
発表には、「男性は、自分の妻の遺体を運び出すこともできなかった。なぜなら、車椅子の機械の部分に枝がつっかえ、その場から動かすことができなかったからだ。現在男性は安全な場所におり、検察が事情聴取を行っている。彼は、ロシア軍は占拠した5階建ての建物から彼らに向かって発砲したと述べている」と書かれている。