ロシアは毎月ウクライナへ3000弾以上の誘導爆弾を投下している=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は27日、ロシアは毎月ウクライナに対して、3000弾以上の誘導爆弾を投下しているとし、5月はすでに3200弾が投下されたと発言した。
ゼレンシキー大統領が訪問したマドリードでのサンチェス・スペイン首相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「ロシアは月に3000弾以上の誘導航空爆弾を使用している。今月は3200弾の誘導爆弾が使われた。来月は3500弾が使われるかもしれない。人々の頭上に数千の航空爆弾が飛来するのだ。手に武器を持つ者であろうと、訓練を受けた者であろうと、それに耐えることができる者はいない」と発言した。
同氏はまた、状況を改善できるのは防空システム「パトリオット」7基の追加供与だとし、「ハルキウ方面には少なくともそのようなシステムが2基必要だ」と発言した。
さらに同氏は、「なぜなら、ロシアはそれらの航空爆弾は航空機から使用しているのであり、あなた方に『パトリオット』システムがあれば、航空機は民間人や軍人への航空爆弾の使用のためにあれほど近くまで飛来することができないからだ。私は、ウクライナの空を完全に塞ぐのに必要な数十基のことを話しているのではなく、ロシアに少なくとも数千の航空爆弾を使用する機会を与えないための話をしているのだ」と発言した。
そして同氏は、ウクライナにロシアから守るための能力が与えられるように、皆が一緒になって活動し、パートナーに圧力をかけなければならないとし、「防空とは防衛であって、攻勢ではないことを理解することが重要だ」と指摘した。
なお、ゼレンシキー氏は、5月27日スペインを訪問し、サンチェス西首相とともに二国間安全保障協定に署名していた。
写真:大統領府