ロシア軍、ウクライナをミサイルと無人機で再び大規模攻撃 電力施設に被害

ロシア軍、ウクライナをミサイルと無人機で再び大規模攻撃 電力施設に被害

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ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、1日未明にミサイルと自爆型無人機を用いて同国各地に再び大規模な攻撃を行った。

ゼレンシキー大統領は、フェイスブック・アカウントにて、ウクライナの完全な防空の確保が不可欠だと訴えた

ゼレンシキー氏は、同日未明にロシアは50弾以上の様々なミサイル、約50機の自爆型無人機「シャヘド」でウクライナ南部、中部、西部に対して攻撃を行ったと伝えた。

そして同氏は、「民間人、インフラ、電力施設。これがロシアの戦っているものだ。(中略)ロシアの主な目的は、テロを当たり前のことにして、十分な数の防空システムとウクライナのパートナーの覚悟のないことを利用することだ。ロシアのテロリストが理解するのは、力の言語だけだ」と書き込んだ。

さらに同氏は、このテロを止めて、テロを当たり前のことにしないための唯一な手段は、効果的な決定の適時採択だとし、「パトリオット」など防空システムの追加供与、戦闘機「F16」供与の加速と拡大、ウクライナ軍人への必要な装備の供与を訴えた。

電力会社「ウクルエネルホ」は、フェイスブック・アカウントにて、ロシア軍は6日朝、ウクライナの電力施設への新たな攻撃を行ったと報告した。その際同社は、今回の攻撃は3月以降6回目となる民間電力施設への大規模なミサイル・無人機攻撃だと指摘した。

今回の攻撃により、南部のザポリッジャ州、ドニプロペトロウシク州、東部ドネツィク州、中部キロヴォフラード州、西部イヴァノ=フランキウシク州の施設の機材が破損したという。

西部イヴァノ=イヴァノフランキウシク州のオニシチューク州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、同州へのミサイル攻撃により電力インフラ施設で火災が生じたと伝えた

オニシチューク氏は、「本日未明、敵は再びウクライナの町々に対して大規模なミサイル攻撃を行った。プリカルパッチャ地方も不穏だった。敵の標的は、電力インフラ施設だ。攻撃により火災が生じた」と書き込んだ。

この攻撃による犠牲者は出ていないとのこと。

南部ドニプロペトロウシク州のリサク州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の同州の電力施設への攻撃につき報告した

リサク氏は、「本日未明、州内では防空が活動していた。防衛者はミサイルとシャヘドを撃墜した。(中略)着弾もある。敵は地域の電力インフラを攻撃した」とし、これにより複数の火災が発生したが、同攻撃での死傷者は出ていないと伝えた。

他方同氏は、州内のニコポリやポクロウ共同体へロシア軍の攻撃で4名の負傷者が出たと報告した。

中部キロヴォフラード州のライコヴィチ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、同日のミサイル攻撃により、同州の電力インフラ施設が破損したと伝えた

ライコヴィチ氏は、「今朝、敵はキロヴォフラード州をミサイルで攻撃した。電力インフラ施設が攻撃された」としつつ、犠牲者は出ていないと報告した。

クリメンコ内務相は、テレグラム・チャンネルにて、西部リヴィウ州にて、ロシアの攻撃により4名が負傷したと報告した

クリメンコ氏は、「敵は電力施設と民間施設を攻撃した。国家非常事態庁が重要インフラ施設の火災を迅速に全て鎮火した。リヴィウ州では攻撃により4名が負傷した」と書き込んだ。

また同氏は、東部ハルキウ州では、休暇施設への攻撃により12名が被害を受け、内8名が児童だったと伝えた。

加えて同氏は、過去24時間でロシア軍の約600の砲撃が確認されており、民間人60人以上が被害を受けたと報告した。

ウクライナ空軍のオレシチューク司令官は、テレグラム・チャンネルにて、1日未明にロシア軍は100点のミサイルと自爆型無人機で攻撃を仕掛けたと報告した

発表によれば、ロシアが発射したのは以下のとおりのミサイル53弾と自爆型無人機47機。

・巡航ミサイル「Kh101/Kh555」35弾(露サラトフ州、カスピ海上空の戦略爆撃機「Tu95MS」から)

・弾道ミサイル「イスカンデルM」4弾(被占領下クリミアから)

・巡航ミサイル「イスカンデルK」1弾(被占領下クリミアから)

・巡航ミサイル「カリブル」10弾(黒海北東方面から)

・誘導航空ミサイル「Kh59/Kh69」3弾(被占領下ザポリッジャ州上空から)

・自爆型無人機「シャヘド131/136」47機(露プリモルスコ=アフタルスクから)

この内ウクライナ側は以下のとおり81点を撃墜したという。

・「Kh101/Kh555」30弾

・「カリブル」4弾

・「イスカンデルK」1弾

・「シャヘド131/136」46機


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