ウクライナ軍、ロシアのレーダー「カスタ2E2」を攻撃
特殊作戦軍司令部がフェイスブック・アカウントで伝えた。
報告には、「特殊作戦軍操縦士は、作戦方面の1つにおける空中偵察の際に、ロシアの移動式レーダー基地『カスタ2E2』の配備場所を発見した。このレーダー基地のモデルは、空域をコントロールし、座標を定め、超低空飛行するものを含む航空目標を認識するために設計された最新機材だとみなされている」と書かれている。
なお、特殊作戦軍は、「カスタ」が初めてウクライナ領で確認されたのは、2021年の一時的被占領下ルハンシク州だと指摘した(編集注:ママ。2020年にも発見の報告あり)。
そして、「当時、ロシア人は、攻撃型無人機対策のために機材を持ち込んできていた。しかし、運命の皮肉で、その敵基地車両は、最近特殊作戦軍の攻撃型無人機の標的となったのだ」と書かれている。
また報告には、操縦士がこの基地の攻撃に使ったのは、最近特殊作戦軍の装備に加えられた新型開発の物だと説明されている。
これに先立ち、2020年4月、クラウチェンコ・ウクライナ統一部隊司令官(当時)がロシアの占領するウクライナ東部にて、ロシアの電子戦兵器である、電子戦システム『トルンMDM』、レール3(Leer-3)RB-341V、1L26クラスーハ2(Krasukha-2)、RB-109Aブイリーナ(Bylina)、対UAVシステム・レペレント1(Repellent-1)、レーダー「カスタ2E2」などが発見されていると伝えていた。
また、2021年3月には、ウクライナ情報総局のスキビツィキー氏も、ロシア占領軍が被占領下ウクライナ領でロシアの電子戦機器やシギント用機器の使用を活発化していると指摘し、とりわけ、無人機オルラン10を用いる、電子戦コンプレクスやレール3(Leer-3)RB-341V、レーダー基地「カスタ」が展開されていると報告していた。