ロシア軍は全ての前線で攻勢 特に激しいのはポクロウシク方面とクラホヴェ方面=シルシキー宇軍総司令官

ロシア軍は全ての前線で攻勢 特に激しいのはポクロウシク方面とクラホヴェ方面=シルシキー宇軍総司令官

ウクルインフォルム
ウクライナ軍のシルシキー総司令官は、ロシア軍は前線全域で活発に攻勢を継続しているとし、特に東部ドネツィク州のポクロウシク方面とクラホヴェ方面に努力を集中させていると報告した。

参謀本部がフェイスブック・アカウントでシルシキー総司令官の発言を伝えた

シルシキー氏は、「敵は前線のほぼ全てで様々な烈度の活発な攻勢を継続しており、主な努力をポクロウシク方面とクラホヴェ方面に集中させている。敵は、8個の攻撃旅団から最大数の襲撃部隊を集結させた。激しい戦いがこれらの方面ですでに数か月続いており、その間私たちの戦士は敵の進軍を勇敢に食い止めている」と書き込んだ。

また同氏は、チャシウ・ヤル、クリシチーウカ、カリニウカの地区でも戦闘が続いているとし、敵はクラマトルシクとスロヴヤンシクの方面への進軍地域を広げるために、これら自治体を制圧しようとしていると伝えた。

さらに同氏は、「敵は、ビロホリウカへの襲撃を失敗しながら続けている。そこは、ルハンシク州におけるウクライナ軍の強靭さを雄弁に語る事例となっている。敵は、シヴェルシクへと2方面から突破しようとしているが、しかし、毎回兵士の死体を置き去りにしては後退している」と報告した。

ハルキウ方面に関して、同氏は、敵はウクライナ側の奥深くへと進み、いわゆる「安全地帯」を作ろうと前進しようとしながら、失敗を繰り返していると伝えた。ヴォウチャンシクでは、敵は、別の方面から常に部隊の追加投入が行われているが、足止めされていると報告された。ザポリッジャ方面では、敵は、スタロマヨルシク、ロボティネの地区で攻勢を続けているが、実質的に成功はないという。ヘルソン州ドニプロ川左岸のクリンキでは、橋頭堡と島の維持のための戦闘が継続しており、状況に大きな変化はないと報告されている。

そしてシルシキー氏は、「このような状況下では、私たちにとって非常に重要なのが今ある前線と陣地を維持し、防衛の突破を許さず、敵の兵力と兵器を最大限破壊することである。私たちには、敵の優位に立つこと、損耗を減らすことが不可欠であり、大切なことは防衛と攻勢の心理を変えることである。それが私たちの勝利への道への重要な一歩となる」と強調した。

さらに同氏は、戦闘調整中の部隊の訓練の質を高める努力が行われているとし、その際には敵の無人機との戦い、無人機からの防衛、戦場での移動、電子戦機器の利用、負傷者の離脱、その他多くの現在の戦闘で重要なことについて訓練が行われていると伝えた。


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