ウクライナ防空、露軍がキーウへ発射した弾道・巡航ミサイル約20弾を撃墜 負傷者2名
キーウ市軍行政府がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ポプコ・キーウ市軍行政府長官は、「ロシア軍は、キーウへと再びミサイル攻撃を行った。攻撃は、巡航ミサイルと弾道ミサイルの組み合わせのものだった。巡航ミサイル(おそらくKh101)が最初で、ロシア領サラトフ州の戦略爆撃機『Tu95MS』の機体から未明3時頃に発射された。これらミサイルはキーウへ複雑な軌道で南から入ってきた。首都への巡航ミサイルの接近と同時に、敵はキーウと近郊へと弾道ミサイル『KN24/イスカンデルM』も発射した。これら全てに加えて、自爆型無人機も1機加わった」と伝えた。
また同氏は、防空戦力は、巡航ミサイルを10弾以上、弾道ミサイルを約10弾、自爆型無人機を1機撃墜したとしつつ、正確な数は空軍が発表すると伝えた。
今回のミサイル攻撃により、市内ホロシーウシキー地区、スヴャトシンシキー地区、ドニプロウシキー地区、シェウチェンキウシキー地区に破片が落下し、暫定で自動車が複数台炎上、非居住型建物が破損したという。
その際ポプコ氏は、「破壊と犠牲者についての情報は確認中。緊急部隊が現場で活動している」と伝えた。
キーウへのミサイル攻撃の被害 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム
写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム
クリチコ・キーウ市長は、テレグラム・チャンネルに、「6時25分時点で医療班に支援を求めたのは2名の成人で、内1名が病院へ搬送された」と書き込んだ。
加えて同氏は、スヴャトシンシキー地区では破片落下現場の1つで4台の自動車が炎上したと伝えた。また同地区では、2階建て非居住型建物で火災が発生したという。
さらに地下鉄駅「スヴャトシン」近くのキオスクが破損した他、地下鉄駅の建物の窓が割れたと書かれている。地下鉄駅は営業を続けているという。
ホロシーウシキー地区では、ボイラーハウスが破損。発生した火災は鎮火されたという。
シェウチェンキウシキー地区では、企業の敷地内で火災が発生したとのこと。