長射程能力不足からクルスク作戦が実施された=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、長射程能力の不足により、ウクライナはロシアによるスーミ州・チェルニヒウ州への侵攻計画を防ぐための代替的な防衛手段を考えざるを得なくなり、それがクルスク作戦をもたらしたと説明した。
ゼレンシキー大統領がNBCへのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー大統領は、「長射程能力に関しては、正にその長射程能力不足により、私たちにはどんな代替があるのかと毎秒考えなければならなくなっていた。そして、それがクルスク州の作戦をもたらしたのだ。ところで、作戦は成功している」と発言した。
また同氏は、クルスク作戦実施の理由の1つとして、ロシア軍によるウクライナ北部のスーミ州とチェルニヒウ州への侵攻計画を防ぐことを揚げた。
その際同氏は、「私たちには、ロシアが緩衝地帯を作る計画を持っているという情報機関からの報告があった。プーチンとその周辺人物は、私たちの国境に沿って、私たちの領土に幾らかのキロメートルの緩衝地帯を築きたいと大っぴらに発言していた。私たちは、彼らが止まらないことを理解した。彼らは、ハルキウ州へと侵攻したのであり、私たちはそこで彼らを止めることができ、ハルキウの占領を防いだ。その後、私たちには、同じことを北部のスーミ州とチェルニヒウ州でも行い得るというシグナルがあった。私たちにとって、それは非常に深刻な挑戦となり得るものだった」と発言した。
さらに同氏は、ロシアはその計画を断念しなかったと指摘し、「その時私たちは、彼らが私たちのところに緩衝地帯を作るのではなく、私たちがそれを作るために、同作戦を実施する必要があると理解したのだ。ハルキウ(州)で私たちが領土と人を失いながらそうしたように、私たちが彼らの攻撃を撃退するのではなくだ」と発言した。