ゼレンシキー宇大統領、クルスク作戦の成果について語る
ゼレンシキー大統領が米誌「ザ・ニューヨーカー」へのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、自身は過去の成功に心を奪われることはなく、現在のことに集中しているとしつつ、クルスク作戦はすでにいくつかの成果を示していると発言した。
その際同氏は、「それ(作戦)は、ロシア人を鈍化させ、彼らの戦力をクルスク州へと移動させることになった。約4万人だ。私たちの東部の戦士たちはすでに、彼らの陣地は以前よりも攻撃を受けることが少なくなったと話している」と発言した。
同時に同氏は、それは際立った成功ではないし、それが「戦争の終わりやプーチンの終わりをもたらすもの」だと述べているわけでもないと指摘した。
その上で同氏は、「私たちのパートナーに、私たちには何ができるかを示した」のだとし、さらにプーチン氏が全てはコントロール下にあると述べている時、実際にはそんなことはないとも発言した。
その他同氏は、クルスク州での作戦はロシア国民に「非常に重要な真実」を示すことになったとし、「残念ながら、彼らの多くは目を閉じており、彼らは何も見たり聞いたりすることを望んでいない。しかし、ロシア人の中には、プーチンが自国の大地を守るために走らなかったことに、気付かざるを得なくなった者がいる。否、その代わり、彼は何よりも自分のことを気にかけながら、ウクライナを打倒したがっているのだ。彼の人々は、彼にとっての優先課題ではないのだ」と強調した。
同氏はまた、クルスク作戦開始から1か月以上が経過し、ウクライナがコントロールするロシア領で人々に食べ物と水を供給し続けているとしつつ、国境は開いておりロシア人は自由に立ち去ることができるが、彼らは留まっていると指摘した。
そして同氏は、「彼らは、ロシアがどうして助けに来ないのか、彼らに自力で生き延びさせているのか、わからないのだ。そして、クルスクから遠いモスクワやサンクトペテルブルクの人々は、ある時ウクライナ軍がそこにも現れた場合には、彼らが救ってもらえるかどうか全くもって不確かだということが明らかになった。それが重要だ」と強調した。
その際同氏は、それもまたクルスク作戦の一部だとし、戦争がロシアの他の場所に及ぶ、あるいは他の危機が生じる前に、ロシア国民は四半世紀にわたって政権に居続ける人物がどういう人物なのか、自分たちが誰と結びついているのかを知るべきだと発言した。