汚職対策局、検事総局元幹部を収賄容疑で拘束
ウクルインフォルム
国家汚職対策局(NABU)は、検事総局総捜査局元局長と経営者の2名を、収賄容疑で拘束した。
3日、NABU広報室が発表した。
発表には、「NABU捜査官は、特別汚職対策検察(SAP)の捜査管理に従い、2019年12月3日、詐欺の可能性と治安機関幹部への違法収賄支援の容疑にて、2名の人物を拘束した」と書かれている。
NABUは、これら2名は検事総局総捜査局の元局長と経営者と発表した。
現在、両名に対する容疑文伝達が進められているとのこと。
今回の捜査により、検事総局の元幹部の人物は、建築業界の経営者であるもう一人の容疑者との仲介にて、キーウ(キエフ)市内の建設業を営む人物に対し、治安機関幹部への違法な仲介のために、15万ドルの賄賂を要求したことが判明したとのこと。この賄賂には、同建設業者の行為に対する刑事捜査を終了させる意図があったのだという。
今回、両名が指定の15万ドル中の半額、7万5000ドルの送金を受け取ったところで、NABU捜査官が拘束したとのこと。
また、本件につき、ロマン・トルーバ国家捜査局長官は、テレグラム・チャンネルにて、自身の検事総局勤務時代の同僚が「国家捜査局の刑事捜査に金銭にて影響を及ぼすと約束したとし、その件をNABUが捜査している」との報道を読んだと書き込んだ。
その上で、同長官は、「国家捜査局幹部にも、捜査官にも、お金やその他のリソースにて影響を及ぼすことは不可能だ」と指摘した。
同時に、同長官は、捜査に協力するとも書き、「本件は私の評判ではなく、国家捜査局全体の評判に関わることだ」と強調した。
なお、ウクルインフォルムが関係者から得た情報によると、拘束されたのは、イーホル・シェルビナ検事総局捜査局元局長である。