チェコで2人目のウクライナ東部露武装集団参加者に有罪判決
チェコのiRozhlasラジオが報じた。
報道によれば、ノヴァチェク被告は、2015年にロシア武装集団が支配するウクライナ東部へと渡航し、そこで訓練を受け、武器を得た上で、諜報活動やパトロール、ウクライナ軍との戦闘を含む武装集団戦闘員の軍事課題の遂行に加わっていたという。
同時に、ノヴァチェク被告は、ウクライナに渡航したこと、分離主義者団体に参加していたことは自白したが、戦闘行為への参加は拒否したと述べており、文民教育のみを受け、組織では後方支援活動を行い、報酬のために調理場で仕事をしていただけだと主張していたという。
同被告は、2016年1月までウクライナ東部に滞在し、その後モスクワへ移動し、チェコ大使館にてパスポートを受け取り、チェコへ帰国したとのこと。
他方、原告側が提示した証拠品の中には、ノヴァチェク被告が軍服を来て武器を手にした姿で写る写真も含まれている。被告の携帯電話からは、戦闘行為の動画も見つかっている他、ノヴァチェク氏が軍服・武器携行の姿でロシアの記者に対して、どうしてドネツィク・ルハンシクで戦っているのかについて述べている動画も確認されている。
これに対して、ノヴァチェク被告は、今年1月の公判時、裁判所にて、武器は借り物であった、露メディアへのインタビューは報酬のためだったと主張しており、またウクライナ東部滞在期間を通じて得られた報酬は2000露ルーブルだけであった、ソーシャルメディア上ではジャガイモの皮剥きのためにウクライナ東部を訪れた「愚か者」などと思われないように戦闘員のふりをして見せていただけだと発言していた。
これに先立ち、7日、チェコのプラハ裁判所がウクライナ東部ロシア・ウクライナ紛争にてロシア武装集団「DPR」側にて戦闘に参加したチェコ国民イリジ・ウルバネク被告に禁錮20年の有罪判決を言い渡していた。