ウクライナ裁判所、大富豪コロモイシキー氏の拘置を決定
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ウクルインフォルム
ウクライナのキーウ市シェウチェンキウシキー地区裁判所は2日、詐欺容疑の伝達された大富豪(オリガルヒ)イーホル・コロモイシキー容疑者の未決囚予防措置として、保釈金を設定した上で10月31日までの拘置を決定した。
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
裁判官は、ウクライナ保安庁(SBU)の裁判前捜査を保障するために、10月31日までの60日間の容疑者の拘置を未決囚予防措置として適用すると発言した。なお、同措置は、裁判所によって期間終了時に延長あるいは解除が可能。
同時に裁判官は、5億9960万フリヴニャを保釈金額も設定した。なお、保釈の場合も、複数の条件が設定される。
コロモイシキー容疑者は、同保釈金を用意するつもりはないと発言した。
また、ゼレンシキー大統領は、同日夜の動画メッセージにて、今回のコロモイシキー氏の拘置決定に言及した。
ゼレンシキー氏は、「言うまでもなく、私たちはウクライナを守り、全土に自由を取り戻す。そして、私たち一人一人が、それが異なるルールのウクライナとなることを感じるのだ。国境は同じ。民主主義も、おそらく以前同様激しいものとなろう。自由は、いつも通り、欧州で最大のものの1つだ。しかし、ウクライナを略奪し、自らを法やあらゆるルールの上に置いてきた人々にとっては、長年の『これまで通り』は、絶対に生じない」と強調した。
同氏は、ウクライナの法執行機関が長年止められてきた様々な事件につき、攻勢な結果を示していることにつき、謝意を述べ、「法律は機能せねばならない。機能しているし、機能していく」と発言した。
これに先立ち、2日、SBUは、著名オリガルヒのイーホル・コロモイシキー氏に対して、詐欺により獲得した資産の合法化を行った容疑を伝達したと発表していた。
写真:ウクルインフォルム