米国、露による侵攻防止目的に対ウクライナ軍事支援増加を検討=CNN
ウクルインフォルム
米CNNは、バイデン政権が、ロシアによる対ウクライナ再侵攻を防止することを目的に、ウクライナに対する軍事支援の拡大と軍事アドバイザーの派遣を検討していると報じた。
22日、CNNが関係者の発言をもとに報じた。
報道によれば、検討されているのは、対戦車ミサイルシステム「ジャベリン」、迫撃砲、携帯式防空ミサイルシステム「スティンガー」や、これまでアフガニスタンへの配備が予定されていた装備だという。
サキ米大統領報道官は、露の軍の活動が活発化していることにつき記者に問われると、ホワイトハウスは過去数週間「ウクライナを含め、欧州の同盟国・パートナー国と積極的に連携している」と返答したという。サキ氏はまた、米国はロシアの公人ともウクライナや米露関係について協議を行ったと発言した。
CNNはまた、ミリー統合参謀本部議長が22日にウクライナのザルジュニー軍総司令官と電話会談を行ったとし、「米代表者たちはまた、ウクライナの政権高官と、ロシアが、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領政権への不満を煽るために、露連邦保安庁(FSB)を通じてウクライナ国内で不安定化工作を行っていることを示す証拠を共有した」と報じた。
さらに報道には、ロシアの最近の挑発行為を受けて、米議会の主要2党の議員が2022年度国防予算への修正案を準備しているとし、特に、ボブ・メネンデス上院外務委員長が提案した案は、ロシアがウクライナに対して軍事的情勢激化を引き起こした場合に、プーチン露大統領を含むクレムリントップに対する、根本的に新しい制裁の発動を定めているという。また同修正案は、独露間新天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」への追加制裁も含むと報じられている。