ウクライナはいずれNATOに加盟するが、ビルニュス首脳会議では招待なし=NATO事務総長

ウクライナはいずれNATOに加盟するが、ビルニュス首脳会議では招待なし=NATO事務総長

ウクルインフォルム
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は19日、ウクライナはいずれNATOに加盟するが、7月のNATO首脳会議の際にウクライナに対して加盟への形式的な招待は出されないと発言した。

ストルテンベルグ氏がベルリンでのショルツ独首相との会談後共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「今日私たちは私たちの長期的支援について話し合った。(中略)7月のビルニュス首脳会議は、欧州大西洋家族の独立した民主的一員としてのウクライナの将来に関するビジョンの形成を可能とする。首脳会議にて、同盟国はウクライナの加盟願望を検討する。同盟国は、ウクライナのための長期的支援パッケージの形成に取り掛かっている。彼らはまた、共通の利益を構成する安全保障問題を共同で審議するための、新しい『NATO・ウクライナ評議会』の設置についても作業している」と伝えた。

同氏はまた、ビルニュス首脳会議で採択される決定はウクライナをNATOへとさらに近づけるものだと述べた。

さらに同氏は、「ビルニュス首脳会議の準備時と開催時、私たちは、(ウクライナへの)形式的な招待については協議しない。私たちが協議しているのは、ウクライナをNATOにどのように近づけるかについてである。現在協議が続いている」と発言した。

その他同氏は、NATO加盟国はウクライナのNATOへの将来の加盟に関して主要な事柄については一致しているとし、とりわけ、NATOの扉は開き続けておくことで合意し、ウクライナが将来NATOに加盟するという2008年のブカレストNATO首脳会議の決定を確認していると伝えた。また同氏は、加盟国全てが改めて、ウクライナのNATO加盟はウクライナとNATO全加盟国が決めることであり、ロシアにはその決定に対する拒否権はないということでも一致していると発言した。

加えて同氏は、「現在の最も重要で緊急の課題であり、私たちが一致していることは、欧州の主権国家であり、独立したウクライナの勝利を確保することである。なぜなら、それがなければ、ウクライナの勝利がなければ、同国の加盟に関する問題は生じないからだ。そのため、私は、ビルニュス首脳会議の際には、同盟国は、ウクライナのための強力な支援と必要な限り続く、短期・長期の機構からの支援の提供の必要性を確認することになると確信している」と指摘した。

なお、NATOの次期首脳会議はビルニュスにて7月11、12日に開催される。

写真:ウクライナ大統領府


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