ウクライナとチェコ、防衛産業協力覚書に署名
ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
署名は、ウクライナはカミシン戦略産業相が、チェコはシュルツ国防第一次官が行った。また、署名式には、ゼレンシキー宇大統領とフィアラ・チェコ首相が同席した。
ゼレンシキー大統領は同日、フィアラ・チェコ首相との共同記者会見時に、ウクライナ・チェコ間の軍事産業協力の強化につき、「私たちは今日、供給だけでなく、新しい製造についても詳細に話し合った。それは非常に重要だ。私たちの国は、軍事産業企業集合体の協力を著しく強めることができるし、それは行われる。私たちは、弾薬や軍事機材についての具体的プロジェクトについて話し合った」と発言した。
ゼレンシキー氏はまた、両国はエネルギー分野の協力プロジェクトもあり、またチェコ商業界がウクライナの復興、国の変革、インフラ発展に参加していくとも伝えた。
フィアラ首相は、チェコはウクライナにヘリと10万発の大口径弾薬を供与すると伝えた。
その他フィアラ氏は、チェコはウクライナ軍航空機操縦士の戦闘機F16訓練に参加し、また操縦士がウクライナで訓練できるようにするためのシミュレーターも提供すると述べた。
同氏は、チェコは、財政、経済、人道といったあらゆる分野でウクライナの最も活発な「補佐役」の1人であり、また軍事装備品・弾薬の最大の供給国の1つでもあると発言した。その際同氏は、チェコは過去約500日で676台の軍事機材と400万弾以上の弾薬を提供してきたと伝えた。同氏は、「これはつまり、戦争当初から、チェコからウクライナへ、毎日平均で1万弾の弾薬と少なくとも戦車、地対空ミサイルシステム、特殊車両などが1台は送られているということだ」と説明した。
また同氏は、チェコは、チェコの軍事産業企業で重火器の修理をはじめとして、その他の友好国と関連事項につき作業をしているとし、例として、チェコはオランダとともに戦車T72を修理していると伝えた。
同時に同氏は、チェコ政府と企業の会議で、チェコとウクライナの防衛企業の共同製造が競技されたとし、そのプロジェクトは重要であり、それは支援ではなく、協力であり、チェコの戦闘能力を強化し得るものだと指摘した。
同氏は、ウクライナ支援は自身の優先活動の1つだと述べ、ウクライナの安全は欧州の安全であり、ウクライナは大陸全土の安全のために戦っているのだと強調した。さらに同氏は、ウクライナを勝利への道でも戦後復興でも「非常に集中的に」支え続けていくと発言した。
なお、ゼレンシキー大統領は、6、7日、プラハを訪問した。その後、ゼレンシキー氏は、スロバキアを訪問し、さらに同日トルコも訪問する予定。