「ロシアが理解するのは『力の言葉』のみ」=ウメロウ宇国防相
ウメロウ国防相がオンラインで開催された第17回ウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合(ラムシュタイン会合)での演説の際に発言した。国防省広報室が伝えた。
ウメロウ氏は、「ロシアが自分で止まることは間違いなくない。モスクワが理解する可能性のある唯一の言葉は、『力』である。そして、私たちはその『言葉』を良く学んだ」と発言した。
また同氏は、パートナー国が供与した、高機動ロケットシステム「ハイマース」、長射程ミサイル「ストームシャドー」「SCALP」「アタクムス」、戦車「エイブラムス」「チャレンジャー」「レオパルト」といった武器が前線の状況を変えたと伝えた。
そして同氏は、火砲、装甲車、航空機、海軍、IT、地雷除去に関連する国家連合のさらなる発展が、ウクライナがパートナーたちと共に何百万の民間人を守る上で役に立つと指摘した。その際同士は、「私たちの人々は、家へ戻り、住居を再建できるようになる機会を待っている。家族と再会する機会をだ」と発言した。
その他同氏は、現在被占領下にある南部ヘルソン州オレシュキについて喚起し、現在ウクライナ防衛線力はその近くまで到達し、攻勢を行っているとしつつ、オレシュキは、クリミアの自身の故郷であるアルシュタから自動車で6時間の距離に位置すると指摘した。
その際同氏は、「そのことを1分間考えてみてほしい。平時の考えで測れば、私の家から車でたった6時間のところだ。私たちはどれだけ迅速にそこまで辿り着けるだろうか? それにどれだけの代償がかかるだろうか? その実現には私たちには何が必要だろうか? 私は、そのことを毎日考えている。そして、私は、あなた方一人一人がその距離を踏破する上でウクライナを助けてくれると確信している。もう一年半にわたって、あなた方の支援が私たちを家へと近付けているのだ」と強調した。
そして同氏は、会合出席者に対して、日々のウクライナ支援につき謝意を伝えた。さらに同氏は、ラムシュタイン会合の議長を務めるオースティン米国防長官の特別な役割と関与の重要性を強調した。
なお、22日、第17回ウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合、通称「ラムシュタイン会合」がオンラインで開催されていた。同会合には50か国以上の国防相などが参加している。
写真:国防省