ウメロウ宇国防相、国外滞在のウクライナ男性の動員に言及
ウメロウ国防相がビルト、ヴェルト、ポリティコへのインタビュー時に発言した。
ウメロウ氏は、「25歳から60歳までの全てのウクライナ男性は、ウクライナ軍の徴兵施設へ出頭する招待状を受け取らねばならない。私たちは、皆にとっての公平さを望んでいる、なぜならそれは私たち自身の国にかかわることだからだ。私たちは彼らに招待状を送る」と発言した。
ビルト紙の副編集長であり、ドイツの著名な記者であるポール・ロンツァイマー氏は、ウメロウ氏のこの発言につき「政治的に爆発的なものであり、国外に暮らす数十万人のウクライナ人男性に深刻な結果をもたらす可能性のあるもの」だと指摘している。ロンツァイマー氏は、ウメロウ氏は国防相就任後に別の欧州報道機関へのインタビューの際にも、軍に加わる要請を実行しなかった者に対して制裁を科す可能性を述べていたと伝えている。
同時に、出頭しなかった場合の制裁がどのようなものになるのかは、現時点では明らかではない。ウメロウ氏は、「私たちは、彼らが自発的に訪れなかった場合にどうすべきかについてまだ議論している」と発言した。
またウメロウ氏は、今後、出頭対象となる人物には、どのような訓練を受け、どのような装備が与えられるか、どこで軍役に就き、いつ動員解除されるかについて事前に説明されるようにしなければならないと発言した。さらに、新たに軍に加わる人物には、能力に応じた選択肢が提示されるとも述べた。
記者は、前線からは膠着状況の報告が届いている中で、ウメロウ国防相は楽観主義に満ちていると形容しており、同氏がさらにはロシアが2014年に占領したクリミア半島も来年解放し得ると確信を抱いているとも指摘している。
ウメロウ氏は、インタビュー時に「私は100%確信している。それは私たちの戦略的目的だ」とし、勝利に全く疑いを抱いていないと述べている。
またウメロウ氏は、電子戦機器、無人機、火砲、弾薬の増加が不可欠だと強調し、さらにはドイツ製の長射程ミサイル「タウルス」の供給も望ましいと発言した。同氏は、「私たちには間違いなく、パートナーからのあらゆる長射程ミサイルが必要だ」と強調した。