ゼレンシキー宇大統領、動員について説明 現時点では50万人の動員の必要性は目にしていないとも
ゼレンシキー大統領が英「チャンネル4ニュース」へのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私は今のところは、50万人を動員しなければいけないと言うための十分に理解可能な詳細は目にしていない」と発言した。
さらに同氏は、動員問題は「公正さの問題」だと述べた。同氏は、「動員問題は、何よりも公正さの問題だ。なぜなら、戦争の初日からいる人々がおり、彼らが不平を述べているのだ。それは、彼らを交代させる機会がないことは意味しない。彼らは休ませてあげねばならない。最も激しく、最も苦しいこの数か月を戦い抜いた人々にもっと機会を与えねばならない。私は、その数か月が戦争で最も苦しかった数か月だったと確信している。彼らは、他の者と交代する公正さを受けるに値する。そして、もし訓練を受けた者、専門性のある者が足りないのであれば、軍人たちが社会の一部を動員できるようにし、その後訓練できるようにすべく、動員の形での手段を軍人たちに与えねばならない。訓練は非常に重要だ。訓練する。人々を戦場に投げ込むのではない。そうでなければ、彼らが生き残るチャンスは少なくなってしまう。それは正しくない、全く正しくない」と強調した。
そして同氏は、本件はバランスを取って行わなければならない問題であり、動員法は重要であり、賢明かつ公正なものであるべきで、軍人にとってそれは必要なものだと発言した。
さらに同氏は、「彼らには十分な軍があるよ」と言うことはできない。それは不誠実であり、不正義だ。それが第一。また、何よりも人々に、彼らがどこへ向かうことになるかとか、訓練を受けることになることとか、あらゆるものが十分に与えられるとか、何を期待できるかとかいうことを伝えることが非常に重要だ。人は、ただただ暗がりの中、闇の中へ入っていくことはできない。どれぐらい進むのかなどを知らずに進むことはできないのだ。つまり、問題は非常に多い。動員に関する全ての話は、何よりもまず、公正さの問題なのだ」と強調した。
同氏は、誰かが公正に休むためには、公正な交代が必要だと述べ、「誰かがあなたの代わりに死んでいたり、命を捧げていたりする時に、回避するのは不公正であり、人がどこに進むのかを知ること、どれだけ訓練を受け、誰が訓練を与えるかを知ることは公正だ。それは非常に重要だ。全ては公正さの問題だ」と発言した。
これに先立ち、昨年12月25日、ウクライナ閣僚会議(内閣)は、最高会議に対して、新しい動員法案(「動員、軍籍、軍役の個別問題の補完に関する法案」、法案番号第10378)を登録していた。
この法案は、ウクライナの政界や社会に多くの議論を呼び起こした。ウクライナのルビネツ最高会議(国会)人権問題全権は、同国政府が提出した新しい動員法案においてウクライナ憲法に反していると思われる項目を3つ指摘していた。
1月11日、同法案は、追加作業のために最高会議から閣僚会議に返却された。その後、ウメロウ国防相は、自身のチームはすでに最高会議議員の全ての提案を考慮した新しい法案を策定したと発言している。
ウクライナのカルミコヴァ国防次官は18日、新しい動員法案の主要な意図は、2022年2月からウクライナを防衛している人々を交代できるようにする条件を作るためだと発言していた。