英国とウクライナの安保協定は米国の議論のための根拠となる=スナク英首相
スナク首相がピアーズ・モーガン記者へのインタビュー時に発言した。
記者から、ロシアが英国に「大砲を向けてきたら」、英国は自衛することができるか、との問いに、スナク氏は「できる」と答えた。また同氏は、自国民1人1人を守ることが自身の一番の課題だとも述べた。
そして同氏は、「残念ながら、世界はいよいよ安全ではなくなっている。私たちは、それをロシアとウクライナの間の状況や、紅海の出来事にて見ることができる」と述べ、だからこそ英国は今年防衛支出を増やしたのだと指摘した。
さらに同氏は、「私たちは、よく防衛されているか、私たちは(防衛に)よく投資しているだろうか? している。私たちは、北大西洋条約機構(NATO)において防衛支出が2番目に多い。ウクライナで私たちが行ってきたことから見てわかる通り、私たちは自分たちが信じているものを守っていく。私たちは、侵略を不処罰、コントロールなしにはさせない」と発言した。
その他同氏は、英国の対ウクライナ支援と米国からの対ウクライナ支援が危機的状態にあることについて、「私にとっては、英国のリーダーシップを示すことが大切だ。私は、今年、ウクライナとの間で重要な協定に署名した最初の外国首脳となった。それは、米国にとって、私たちが同盟国として頼れるということ、自分たちだけで負担を負わなくても良いということの根拠となる。そうすることで、米国における議論にも勝てやすくなると思う」と発言した。
また同氏は、プーチン露大統領はNATO同盟国を分断することができなかったとし、NATO加盟国はより多くの予算を防衛費に拠出し、さらにはNATOに新しく国が加盟したと伝えた。
そして同氏は、「よって、実際のところ、戦略的にはすでに彼(プーチン)の失敗なのだ。なぜなら、彼は、自らの目的を1つも達成しておらず、私たちは現在、彼の側からの更なる侵略と対峙する上で、はるかに強力な立場にあるからだ」と強調した。
これに先立ち、1月12日、スナク英首相はキーウを訪問し、ゼレンシキー大統領と英国・ウクライナ間の安全保障分野強力協定に署名していた。