ゼレンシキー宇大統領、マクロン仏大統領と仏軍のウクライナ派兵につき協議を希望
ゼレンシキー大統領がフランスのユーチューバー記者ユーゴ・デクリプトへのインタビュー時に発言した。
記者からフランス軍のウクライナへの派兵の可能性について質問されると、ゼレンシキー氏は、「もしフランスのパイロットを乗せたジェット機がイスラエルの空を守れるなら、どうしてフランスの航空機がウクライナの空を守ることはできないのか?」と答えた。
同時に同氏は、「しかし、いずれにせよ、そのようなイニシアティブは、決定を左右する人物から出てこなければならない。エマニュエル(マクロン仏大統領)は(中略)まだ私と協議していない。彼は、キーウへ来ると約束したし、私たちはここで協議する機会を得るだろう」と発言した。
その際同氏は、フランスとの間のあり得る3つの協力項目の1つに焦点を当て、「彼(マクロン仏大統領)は、ウクライナの国境をどう保障するかということについて考えており、もしかしたら何らかのフランスの部隊かもしれない。私は完全に賛成だし、ここには何の問題もない」と発言した。同時に同氏は、フランス軍をウクライナへ派兵させるのはウクライナ大統領の権限の範疇ではないとし、「私は、明日ウクライナへフランス軍が完全な形でやってきて、私たちのために戦うべきと言う権利はない。私は、それについては何の権利も持たない。そのため、私は、その問題は一度も提起したことはない」とも指摘した。
また同氏は、別の協力項目となり得るのはフランスからの軍事指導官からなる訓練ミッションだと指摘し、「私たちが自分の軍人を送り旅団が戻ってくることで時間を浪費しないためなら、それは間違いなく、大体1か月半から2か月の時間の節約となる。それは良いアイデアだ」と発言した。
さらに同氏は、カエサルや、その他榴弾砲、軽戦車といった、少なくともフランスがウクライナに供与した機材の修理ハブの迅速な建設についてもマクロン氏と協議しているとし、それは外国へとそれら機材を修理のために送る数か月を無駄にしないためだと指摘した。
写真:大統領府