NATO事務総長、ウクライナによるロシア領内軍事目標への攻撃権を支持
ウクルインフォルム
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は14日、ウクライナ防衛戦力がロシア領内の軍事目標を攻撃することを支持すると発言した。
ストルテンベルグNATO事務総長がウクライナのテレビ番組「統一ニュース」へのインタビュー時に発言した。アルミヤインフォルムが報じた。
ストルテンベルグ氏は、「ウクライナが侵略国ロシア領内の合法的軍事目的を攻撃する権利を有することには一切の疑問はない、というのが私の立場だ。それは国際法により明確に認められている。なぜなら、これはロシアがウクライナに対して始めた戦争なのであり、ウクライナは自衛権を有しており、それは侵略国領内の攻撃も含むからだ。私にとっては、それは完全に明白なことだ」と発言した。
同氏はまた、NATO加盟国の中には提供した武器の使用に様々な制限をかけている国があるとし、ある国は全く制限をかけていないが、ある国はいくつかの制限のみ提案していると述べた。
そして同氏は、「現在同盟国の一部が自らの制限を緩和してるが、それはロシアが行おうとしている攻撃や、ハルキウ州に対してすでに行っている攻撃によってでもある」と説明した。
その他同氏は、ウクライナ領で続いている戦闘の際、防衛戦力はウクライナ領内のロシアの標的のある前線を越えて攻撃を行ってきたとしつつ、「しかし、ハルキウ州の場合は、前線とロシア国境がほとんど重複しているのであり、前線、つまり国境の向こう側に位置する火砲や飛行場を攻撃しないことを、どうして見込めば良いのだろうか。そのため、私は、それら目標への攻撃のために武器をより多く使えるよう可能性を開いた同盟国の決定を歓迎している」と発言した。
写真:NATO