バイデン米大統領、ゼレンシキー宇大統領に新たな軍事支援パッケージを伝える
ホワイトハウス広報室が伝えた。
バイデン大統領は、「今日、私は、米国からウクライナの人々への揺らがない支持を伝えるために(中略)ゼレンシキー大統領と話した」と述べた。また同氏は、ウクライナはロシアの侵攻を受けるまで自由な国であったし、今も今後もそうであり続けると強調した。
バイデン氏の声明にはまた、ウクライナ人は「ロシアの凄惨な戦争犯罪や蛮行を前に、不屈であり続けている」と書かれており、彼らは両国や世界中の人々を団結する、「独立」を含む価値を守っていると指摘されている。
その上で同氏は、「だからこそ、私は今日、私たちがウクライナへの新しい軍事支援パッケージを発表することを誇りに思う」と伝えた。
その他同氏は、23日に米国が約400の法人・個人を対象とした対露制裁を発動したことも報告した。
加えて同氏は、米国が同盟国・同志国と共に、過去数か月、ウクライナ支援のためのいくつかの歴史的な措置を実施したとし、戦闘機「F16」供与、今後1年間の防空ミサイル供与コミットメント、米国の安保法採択後の安保分野の支援増加を挙げた。
また同氏は、7月にはウクライナとの間で二国間安保協定を締結した20の国・EUの首脳を集め、「ウクライナ・コンパクト」を形成したと指摘した。
さらに同氏は、G7とともに、ロシアに自らが生み出した被害の賠償費用を支払わせるために、凍結資産の利益を担保として、500億ドルの融資を発行していると伝えた。
その上で同氏は、「ロシアはこの紛争に勝利しない。勝利するのは、独立したウクライナの民であり、米国と私たちの同盟国・同志国は、その一歩一歩で彼らを支え続けていく」と強調した。
また、米国防総省広報室は、今回の支援内容を以下のように発表している。
・対無人航空機システム(c-UAS)装備品・弾薬
・高機動ロケットシステム「ハイマース」用弾薬
・155ミリ・105ミリ榴弾砲口径弾薬
・TOW対戦車ミサイル
・対戦車システム「ジャベリン」「AT4」
・汎用四輪駆動車「ハンヴィー」救急車
・小火器弾薬
・医療機器
・解体装置・弾薬
・予備部品、補助装置、サービス、訓練、輸送