ウメロウ宇国防省、防衛支援会合の結果として複数の国からの軍事支援提供を報告
ウメロウ国防相がフェイスブック・アカウントで伝えた。
ウメロウ氏は、「私たちのパートナー国と同盟国から、ウクライナの防衛産業強化に向けた投資、資金提供、協力の大きな関心が示されている。私たちは複数の国と、ウクライナの武器、ミサイル、無人機への資金提供の可能性に関する積極的なコミュニケーションをとっている」と伝えた。
そして同氏は、それにより防衛能力を共同で発展させる上での新しい可能性が開けると発言した。また、同氏は、最も重要なことは、私たちの前線の強化であるとし、「ウクライナの長射程無人機はすでに効果を示しており、それは私たちの同盟国も認めている」と指摘した。
その他同氏は、同日のラムシュタイン会合の主な結果を報告した。
同氏はその際、何より米国が総額2億5000万ドルの新しい対ウクライナ軍事支援パッケージを発表したとし、そこには重要な装備・機材、歩兵戦闘車「ブラッドレー」、「ハイマース」用弾薬が入っていると伝えた。
またカナダが非誘導航空ミサイルのためのエンジン一式と同ミサイル用の1300個の弾頭を提供するという。同氏は、それはウクライナの航空作戦の可能性を著しく強化するものだと指摘した。さらにカナダの支援パッケージには、数千の機関銃や拳銃、軍事機材、50台の救急車が含まれるという。
加えて同氏は、カナダは、プログラム「FLIT」の一環で、ウクライナの飛行機操縦士のための戦闘機「F16」訓練を行うと伝えた。5年間の訓練期間で操縦士と技師を訓練するために、カナダ政府は3億8900万加ドルを拠出するという。
英国は、ウクライナに総額1億6200万ポンドとなる650弾の軽量マルチロールミサイル(LMM)を供与するという。ウメロウ氏は、それは防空能力を著しく強化するものだと指摘した。
同氏はまた、オランダは総額8000万ユーロとなる空対空ミサイルと「F16」用支援資材を供与すると報告した。
さらにスウェーデンは、「地雷除去連合」に加わる他、相互理解覚書に署名し、地雷除去努力支援連合基金へと500万ユーロを拠出するコミットメントを負ったという。
スペインは、ウクライナに6基の発射台を含む防空システム「ホーク」一式を送るという。
ウメロウ氏は、「もう1つの重要な結果」は、海洋能力連合規定への署名だとし、同連合を率いる英国とノルウェーに対して謝意を伝えた上で、「他のパートナー国が(編集注:同連合へ)加わることを期待している」と書き込んだ。その際同氏は、海洋能力連合の作業は、黒海における安全確保の点でウクライナを長期的に支援するものだと説明した。
その際同氏は、「今年ウクライナは『海洋防衛』に特別な力点を置いている。私たちはすでに敵ロシアの艦船をクリミア半島の岸から引き離した。私たちは同盟国とともに『海洋安全保障戦略』を実現し続けている。私たちは、国際支援と私たち軍人の英雄的活躍によって全ての前線で立場を強化している。一緒に欧州における平和と安全を近付けている」と総括した。
これに先立ち、6日、ドイツ領の米ラムシュタイン空軍基地でウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合(ラムシュタイン会合)が開催されていた。ウクライナからはゼレンシキー大統領も出席した。
写真:ウメロウ国防相(フェイスブック)