独外相、ウクライナにドイツ武器での露領軍事目標攻撃を許可することは正しいとの見解表明
ベーアボック外相がARD局へのインタビュー時に発言した。
ベーアボック氏は、ウクライナには自国領を攻撃された場合のみ、攻撃し返す権利があるのではないと指摘した。その際同氏は、「ウクライナにとっての自衛権というのは、ミサイルが国境を越えてハルキウのような町に被害を与えてはじめて、自衛のために何かする権利が生じるというものではない」と述べ、ウクライナはミサイルを搭載したロシアの航空機が離陸する起点を破壊する権利を有さないといけないと指摘した。同時に、同氏は、ウクライナの攻撃を「どれだけ遠くまで」許可するかが問題だとも発言した。
また同氏は、これはさらなる攻撃を防ぐ予防措置に関する話であり、攻撃が許可される距離が「10キロ、40キロ、ないし200キロ」と、いくらになるかは、ロシア軍に利用される話なので、公開するものではないと説明した。
その他同氏は、戦争終結に向けて「より外交を」と呼びかけるドイツの政治家について、「おかしなことだ。というのも、私たちは2年半、平和を達成するためにあらゆることを行ってきたのだ。そこに、私たちが協議テーブルについていないのは、欧州人のせいだという指摘が再び出てきている」とした上で、そのような政治家に対して、自身と一緒に一度ウクライナへ行くことを提案した。
さらに同氏は、和平について協議したがっていないのはプーチンだとし、彼はショルツ首相と和平について話すことを拒否しており、「ウクライナをどのように廃墟にするか」だけを考えていると指摘した。
これに先立ち、ドイツの新聞記事にて、ドイツの3人の政治家が、ウクライナの戦争を終わらせるための「外交努力」の強化を呼びかけていた。彼らは、国連憲章を遵守し、「ブダペスト覚書の精神」にしたがって、さらなる流血と破壊を防ぐために、ウクライナとロシアの間の停戦と協議に賛成すると発言していた。