ゼレンシキー宇大統領、安全の保証と引き換えの停戦は検討していないと発言
ゼレンシキー大統領がパリ訪問時のマクロン仏大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「それは私たちの議題ではない。一切の停戦、それについて私たちは話したくない。私は、何かその手のものをマスメディアで見かけた。ロシアは、マスメディアとの間でその情報を持って、たくさん活動している。よって、その点では全てがわかったことだ」と発言した。
同氏はまた、ウクライナは現在装備品の不足を感じており、その点でフランスからの支援に期待していると発言した。
加えて同氏は、マクロン仏大統領とは、「長射程でのある弾薬」の使用許可についても議題となったと伝えた。
そして同氏は、「今日の時点で私たちの無人機の数は不十分だ。だから、私たちは、国内生産のための資金を探しているし、私たちのパートナーからのある許可も模索している」と説明した。
その他、ポドリャク宇大統領府長官顧問は、テレグラム・チャンネルで、「領土と引き換えの安全の保証」などの「引き換え」案は一切存在しないと発言した。
ポドリャク氏は、「無論、『安全の保証と引き換えの領土』コンセプトは一切存在しない。その他のあらゆる『交換フォーマット』もない。なぜなら、ロシアの敗北がなければ、あらゆる効果的な安全の保証は存在しないし、誰も保証に同意することはないからだ」と発言した。
また同氏は、その場合はロシアは領土拡張を続け、「大量犯罪の責任追及」が一切生じないことを認識するだろうと指摘した。
さらに同氏は、「もし今日、同盟国の一部に、完全に論理的で効果的な(はるかにシンプルな)決定に対する政治的意志が明らかに不足している中で、未決の戦争における、全くもって神話的で不確かな『抑制的な安全の保証』とは一体何なのだろうか。武器や非公式的な禁止に関する政治的意志(編集注:が不足しているの)だ」と発言した。
これに先立ち、イタリアのCorriere della Serаが、ゼレンシキー大統領があたかも安全の保証と引き換えに現在の衝突線での停戦への準備があるなどと報道していた。
写真:大統領府