「パトリオット」があと10〜12基あればウクライナの空を完全に閉じられる=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が欧州議会の会派「社会民主進歩同盟」のイラチェ・ガルシア代表との会談時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちにとって、もし戦略ではなく、戦術について、何がウクライナ人の命を守るかについて話すのであれば、主要な安全の保証は、当然ながら、防空システムだ…。ウクライナのための追加の10〜12基の『パトリオット』が、私たちに命を守らせ、プーチンにとっての戦争を無意味なものにするのだ」と発言した。
また同氏は、「空が守られていれば、誘導航空爆弾も、弾道ミサイルも、ウクライナの民間インフラ、病院、学校、大学に着弾することはなくなる」と発言した。
写真:ヘンナジー・ミンチェンコ/ウクルインフォルム
そして同氏は、「私は本当に、時々わからないのだ。1つのシステムは15億(ドル)かかる。その資金をロシアの資産から持ってきてくれないか。それは300億になるが、しかし、それは完全かつ最終的に私たちの空を閉じることになる。それで終わりだ。人々は普通の生活に戻り、外国からも戻ってくる。子供たちはどこでも学校、大学へ通い出し、経済は機能し始める」と述べた上で、「それは現在私たちに不足している物であり、具体的なパートナーたちのところにある物だ」と発言した。
同時に同氏は、戦略的な安全の保証に関しては、最善の保証は北大西洋条約機構(NATO)(編集注:への加盟)だと指摘した。
その上で同氏は、「その点には問題がある。問題は、複数の国にある。それはトランプ氏ではなく、バイデン氏への問題だ。なぜなら、現在米国の現行大統領はジョー・バイデン氏だからであり、そのため彼とそのことについて話さなければならない。私はそれを何度も話してきた」と強調した。
その際同氏は、ウクライナのためのNATOへの招待状を出すことは、現在も同意が得られていないと指摘した。