中欧5か国、年末までのウクライナ穀物の輸入禁止延長を支持
ウクルインフォルム
ポーランドのテルス農業相が、同国とブルガリア、ハンガリー、ルーマニア、スロバキアの5か国は、年末までのウクライナ穀物の輸入禁止の延長を支持していると発言した。
25日、ロイター通信が報じた。
テルス農業相は、「私たちは、私たちの国々への輸入の年末までの禁止を支持している。私は、たとえそれがうまくいかなくても、いくつかの国は独自の制限を導入すると言いたい。私たちの宣言ははっきりしている」と発言した。
同氏はまた、5か国の農業相は、EUによる穀物輸送補助金を支持することで同意しており、また輸入禁止品目にポーランドへのラズベリー輸入禁止のように、その他の品目が追加されることを望んでいると伝えた。
これに先立ち、2023年5月、欧州委員会は、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、スロバキア、ルーマニアの5か国の要請を受けて、ウクライナから5か国への小麦、トウモロコシ、ナタネ、ヒマワリの輸出を禁止していた。6月5日、同禁輸措置は2023年9月15日まで延長されていた。
また7月19日、5か国の農業相は、ワルシャワにて、欧州委員会によるウクライナの穀物への禁輸措置を2023年年末まで延長することを主張する共同声明を採択していた。なお、穀物のこれらの国の通過は維持される。
モラヴィエツキ・ポーランド首相は、欧州委員会が禁止継続を拒否した場合、9月15日以降、ポーランドは一方的に「国境を封鎖する」と述べていた。
ハンガリーもまた、EUに対して、9月15日以降の5か国へのウクライナの穀物輸出の禁止を継続するよう要請していく意向を示している。同国はまた、EUが禁輸を延長しない場合、独自の禁輸措置を再び導入する準備があるとも表明している。
他方、ウクライナのスヴィリデンコ第一副首相兼経済相は、欧州委員会がウクライナ穀物禁輸措置を延長した場合、9月15日以降、ウクライナは同様の措置の導入を検討する可能性があると主張していた。