ウクライナの価格を巡る状況は戦時下でもおおむね安定=経済学者
ウクルインフォルム
ウクライナのミハイロ・ネプラン商工会議所副代表(ウクライナ・ビジネス評議会会員)は、ウクライナでは通常の価格変動はあるが、価格を巡って混乱が生じるような要因は現在ないと発言した。
ネプラン氏がウクライナ・ラジオ出演時に、ウクライナ政府が価格に規制を加える物品リストを縮小することについてコメントした。
同氏は、政府の決定に関し、何も恐ろしいことは生じておらず、麺類、砂糖、食用油などの予備を買いに走る必要はないと発言した。
その際同氏は、「価格の変動は当然起こり得る。なぜなら、市場があるからだ。しかし、私は昨日、わざわざいくつかの商店の棚をモニターしてみたのだが、そこは商品であふれかえっていた。そのマカロニはウクライナ製のものもあれば、イタリア製やポーランド製のものもある。いくつかの物には値引きもあった。よって、パニックになる理由はない」と指摘した。
同氏はまた、鶏肉製造業者は製品の価格上昇を予想していないと指摘した。同氏は、「最近ある大手の鶏肉製造業者と話をした時に、自社製品の価格上昇を予想しているかと尋ねた。彼は、穀物は十分あり、その価格も非常に忠実で、自社飼料工場も穀物を購入しており、飼料を作っており、鶏肉の価格上昇は予想していないと説明した。現在鶏肉は、ウクライナで最も普及し、人気のある肉製品の1つであり、その大手製造業者が価格上昇を想定しないのだ。市場の売り手は、『小麦だけを与えた』『鶏は空中を歩いた』『環境に優しい』とあなたに語りながら、価格を釣り上げることはあるかもしれない」と発言した。
そして同氏は、価格を決めるのは市場であり、現在ウクライナの状況は戦時下であっても概ね安定していると指摘した。
同氏は、「過去7か月、私たちのインフレは、戦争のないポーランドよりも低い。パニックになる理由はないし、人為的に興奮を作り出すべきでもない。そのような興奮が、結果として価格上昇を引き起こすのだ」と強調した。