カザフスタン政府、ロシアへの106品目の禁輸情報は「不正確」と発表
ウクルインフォルム
カザフスタン貿易省は、国際対露制裁を受けてロシアへの106品目の輸出を禁止するとする19日の報道を否定する発表を行った。
ラジオ・アザトゥクが報じた。
貿易省の発表には、同省副大臣が提供した情報には不正確さがあると書かれている。
同省は、「カイラト・トレバエフ副大臣が言及した交易品106品目は、デュアルユース品リストに入るものである。その点で、私たちは、デュアルユース品の輸出管理は、すでに20年以上にわたり、国際輸出管理体制にしたがって行われているものであることを指摘する」と伝えた。
さらに、カザフスタンとロシアの貿易関係の規制は「ユーラシア経済同盟合意の項目に完全にしたがって行われている」とも書かれている。
その上で、「ロシアへのどのような交易品の対露制裁に関係する輸出禁止は導入されていない。その点で、私たちは、輸出管理に該当するいわゆるデュアルユース品の貿易は、カザフスタンの国際義務にしたがって行われていることを指摘する。そのような交易品は、カザフスタン国内法に従い、輸出、輸入、トランジットの際に然るべきライセンスを取得する必要がある」と説明されている。
さらに同省は、輸出管理システムとはデュアルユース品の持ち出し、持ち込み、トランジットのための許可書の取得を意味するものだと指摘した。
これに先立ち、19日、トレバエフ・カザフスタン貿易・統合副大臣が、ロシアのウクライナに対する全面侵攻後に科された制裁を受けた、ロシアに対して106品目の禁輸の導入を発表していた。同氏は、カザフスタンは、無人機・その部品、特別な電子機器、チップなどの軍事品をはじめとして、それら品目の輸出を完全に制限したと発言していた。
同日、ウクライナのイェルマーク大統領府長官もまた、カザフスタンがロシアに対して106品目の輸出の禁止を導入したと報告していた。