ウクライナ議会、2025年度予算を採択
ジェレズニャク最高会議野党会派「声党」議員がテレグラム・チャンネルで伝えた。
同法案に賛成したのは257名(過半数は226)。
ジェレズニャク氏は、「3兆9400億フリヴニャという記録的な歳出額だ。その内防衛支出は、2兆2200億フリヴニャとなっている。歳入は2兆3000億フリヴニャ(そこに1410億フリヴニャが第11416d税法案から入る)。さらに、来年は384億ドルの外部資金が見込まれている」と指摘した。
またシュミハリ首相は、同採択について、テレグラム・チャンネルにて、武器の生産と購入に2兆2300フリヴニャという記録的な額が支出されると伝えた。
シュミハリ首相は、「2025年度国家予算が採択された! 最高会議議員の支持に感謝する。来年、国民と商業界はの税金は全て私たちの国の防衛と安全保障へと向けられる。国防・安全保障部門へと向けられる総資源は2兆2300億フリヴニャに達する。記録的な資金が武器の生産と購入に割り当てられる。そのために7390億フリヴニャが割り当てられた。防衛産業の近代化、無人機の購入にもさらに資金が投入される」と書き込んだ。
さらにシュミハリ氏は、本予算の第2の優先事項は市民支援だと指摘した。同氏は、年金は3月に物価との連動が行われる予定だと伝えた。さらに同氏は、社会扶助プログラムに約4210億フリヴニャが割り当てられたと述べた。
その他、教育への支出は約1990億フリヴニャ、医療への支出は2170億フリヴニャとなる。シュミハリ氏は、両分野で重要な近代化・開発プロジェクトが計画されているとし、特に医療施設の刷新、現代機器の購入、リハビリセンターの設立に107億フリヴニャが割り当てられるという。また教育機関の近代化と避難所の建設に175億フリヴニャが割かれたと報告された。
加えて同氏は、「私たちは地域やコミュニティへの支援を続けている。2025年、地方予算の財源は15%増加する。限られた資源の中で、この予算は優先順位を明確に定義している。国防、安全保障、人々への支援、国の発展と復興は全て、私たちを強くし、勝利に導くものだ」と伝えた。
また、ウクライナ財務省は声明で、「2025年には、GDPの26.3%が安全保障と防衛に費やされる。なぜなら、それが重要優先課題だからだ。歳出は2兆2300億フリヴニャで、これは確定された2024年の計画と比べて、476億フリヴニャ多い。この増額は、国の防衛能力強化を可能にする」と伝えた。
これに先立ち、ウクライナ最高会議は10月31日、2025年度国家予算法案を第一読会で採択していた。