クレーバ外相、ウクライナ米国首脳会談を「ウィンウィン」と形容
2日、クレーバ外相がフェイスブック・アカウントにて報告した。
クレーバ外相は、「このゼレンシキー大統領のワシントン訪問は、典型的ウィンウィンの例だ。つまり、双方が、望んだ物を手に入れ、満足している結果だ。それが重要だ」と発言した。
外相はまた、両国大統領は「未来へ向けた問題、つまり、首脳が直接議論しなければならない新しいアイデア」が協議されたと指摘し、「その協議は行われた。それは非常に誠意あるやりとりだった。私は、過去30年で初めて、対話のトーンが友好的であったと思っている。言うまでもなく、米国とバイデン大統領個人はウクライナを支持しているし、ゼレンシキー大統領はウクライナの民を代表してその支持を評価している」と述べた。
同時に、外相は、今回の会談はが形式的作法を省いた「非常に率直な対話」だったと指摘し、「私たちが米国に対して質問のある議題では、私たちはそれらにつき非常に明確に述べた。米国側に質問がある議題では、彼らもまたそれを非常に明確に述べた。そして、私は、両大統領が率直に話したことを非常に満足しているし、私は、外交的な表現抜きでも、二つの強力な国家の二人の首脳の率直な対話だったと言うことができる」と形容した。
その上で外相は、両首脳が協議した全てのアイデアは、今後作業に移されると述べ、「アイデアは前に進められ、ウクライナ米国関係とウクライナの安全保障と欧州の安全保障全体を強化していく」と発言した。
外相はさらに、今年の秋、ウクライナと米国が新しい「戦略的パートナーシップ憲章」を採択し、また戦略的パートナーシップ委員会会合が開催されると伝えた。外相は、「この秋、私とブリンケン国務長官が刷新された戦略的パートナーシップ委員会の会合を開催する。最も重要なことは、私たちはその際ウクライナ・米国戦略的パートナーシップ憲章を採択することだ」と発言した。
外相は、戦略的パートナーシップ委員会会合では、ウクライナ変革計画が審議されると説明した。
また会談に際して発表された両大統領のウクライナ・米国戦略的パートナーシップに関する共同声明につき、クレーバ外相は、過去に例のない文書であり、想定をひっくり返す内容だと指摘した。外相は、「それは、本当に比類ない文書である。私は、それに極めて強く満足している。それは、正直に言って、私の期待を超えた」と発言した。
外相は、ウクライナはこれで非常に強力な内容ある文書を手にしたのであり、それはウクライナと米国の戦略的パートナーシップを新しいレベルに押し上げるとし、米国側に対して、多くの問題でウクライナの話を聞き入れたことにつき謝意を伝えた。
そして外相は、「この共同声明は、私たちが作業してきたものであり、私たちが勝ち得たものである」と強調した。
なお、ゼレンシキー大統領は現在米国を訪問している。9月1日には、バイデン米大統領と約2時間の会談を行った。また両首脳は、会談実施に合わせて共同声明を発表している。
大統領の訪米は、9月5日まで続く予定。