ドイツはウクライナのEU完全加盟を主張している=独外相
ベーアボック独外相がキーウ(キエフ)訪問時のクレーバ宇外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ベーアボック氏は、「私にとっては、現在、ウクライナが間違いなく欧州の一部であることは明白である。そのため、私にとっては、ウクライナのEU加盟、完全加盟の申請は、非常に説得力があるものだ。(中略)私たちは、ウクライナのEU完全加盟を主張している。私たちは、EUで深遠な改革を行いたいと思っている。それもまた、この侵略戦争の後の化学反応となる」と強調した。
同時に同氏は、今は「パラグラフを検討する」時ではなく、戦争と平和の間の非常に明確な立場を示す時だと発言した。
そして、「私たちは、ウクライナのEU参加のための道を見つけ、ウクライナがEUに属していることを確認する」と強調した。
またクレーバ宇外相は、ドイツに対して、ウクライナの欧州展望の承認と、ドイツがウクライナを大きな欧州家族の一員とみなしていることにつき謝意を伝えた。
クレーバ氏は、「私は、ウクライナのEU加盟は、欧州における戦争と平和の問題であることをもう一度強調したい。欧州はもはやウクライナのEU展望に関して不明瞭で秘密的な政策は行わないということを、ロシアが明確に理解することが、同国がウクライナを取り戻す試みを止めることに繋がるのだ」と発言した。
さらに同氏は、現在の戦争が始まった理由の一つは、プーチン氏が「ウクライナは欧州に不必要だ」「戦争となれば欧州はウクライナのそばからいなくなる」と確信したことにある、と発言した。
同氏は、「彼は、そこを間違えたのであり、その点につき、私たちはEU、特にドイツに感謝している。しかし、今は、次の行動をとる時であり、EU加盟候補国地位をウクライナに与えることで、ウクライナを家へ戻す時である」と強調した。
なお、10日、ベーアボック独外相とフックストラ蘭外相がキーウを訪問した。両外相は、キーウ州のブチャやイルピンを訪問した後に、ゼレンシキー宇大統領と会談している。