ウクライナ、ロシア国民への査証導入へ ゼレンシキー大統領が指示
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は25日、ロシア連邦国民のウクライナへの入国の際の管理を強化する必要があるとの国民からの請願に同意し、シュミハリ首相に対してロシア国民に対する査証制度の導入に向けた作業を行うよう指示を出した。
審議要件となる署名数を満たした本件電子請願につき、ゼレンシキー大統領がウェブサイト上で回答した。
ゼレンシキー氏の回答には、「ロシアの全面的侵略を背景に提起された問題は、重要かつ喫緊のものであり、ロシア連邦国民のウクライナ領への入国管理体制の強化が不可欠であるとの点を支持する。前述の内容を考慮した上で、シュミハリ宇首相へと本件の作業を要請する関連の書簡が送付された」と書かれている。
なお、同電子請願は、2月11日に登録されたものであり、「ロシア連邦国民のウクライナ入国に対する査証体制導入」を求める内容。大統領の検討・回答が義務付けられる2万5000の署名を超えたことから、ゼレンシキー氏が回答することとなった。
ウクライナでは、2月24日からロシア連邦による全面的侵略を受けており、ウクライナ南部・東部諸州一部が新たに占領されている。なお、2月24日、ウクライナ外務省は、ロシア連邦との外交関係の断絶を発表している。
写真:大統領府