アンデション・スウェーデン首相、ウクライナ訪問
アンデション・スウェーデン首相とゼレンシキー宇大統領は、会談後に共同記者会見を行った。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
アンデション首相は、ゼレンシキー大統領との会談の前に、キーウ州ブチャとボロジャンカを視察したとし、「私は、ロシアの侵略と、児童を含む無辜(むこ)の民間人の殺人、素晴らしい国ウクライナの破壊を非難している。ロシアは、農業分野を攻撃している。それは、ウクライナの食糧安全保障とグローバルな安全保障を同時に弱体化している。この危機に責任があるのは、ロシアだけである」と発言した。
さらにアンデション氏は、ロシアの対ウクライナ侵略は終わらねばならないとし、「ロシアに、基本原則と国際法の破壊を通じて何かを達成させることを許してはならない。私たちは、ウクライナを今後も支持し、ロシアをさらなる制裁にてより強く圧力をかけることで、この戦争を終わらせねばならない。私たちの努力は、必要な限りずっと続いていかねばならない」と強調した。
ゼレンシキー宇大統領は、同日、アンデション首相と共同声明に署名したと報告した。ゼレンシキー氏は、「今日、私たちは、共同声明に合意した。これは、私たちの二国間関係の歴史における最初の文書だ。共同声明には、両国にとっての重要な問題が確認されている。特に、防衛協力、原子力エネルギー、エネルギー効率、対ウクライナ財政支援といった分野別協力についてだ」と説明した。
ゼレンシキー氏はまた、アンデション首相との会談時、対露制裁強化問題やウクライナの戦後復興について協議したと伝え、スウェーデンが復興に加わることを期待していると述べた。また、同氏は、スウェーデンはエネルギー保存、エネルギー効率、環境議題の実現において経験があるとし、それは廃棄物リサイクルにも関係するとし、スウェーデンに対してウクライナにおけるリサイクル施設の建設に加わるよう呼びかけた。
また、同氏は、アンデション氏に対して、前線の状況、現在の脅威、ウクライナ軍の達成について報告したと述べた。
さらに同氏は、スウェーデンによるウクライナのEU加盟路線支持、人道支援、ウクライナ難民サポートにつき謝意を伝えた。
なお、アンデション首相は、ゼレンシキー大統領との会談前に、ブチャとボロジャンカを視察している。
写真:オレクシー・クレーバ・キーウ州軍行政府長官(テレグラム)