マクロン仏大統領、ロシアの対ウクライナ侵略戦争につき「夏と初秋が非常に厳しくなるだろう」
マクロン大統領が14日のバスティーユ奪取の革命記念日にフランスのテレビ局に対して行ったインタビューの際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
マクロン氏は、「私たちは、この戦争が始まらないよう、それを止めるために、ウクライナとロシアへの渡航をはじめ、あらゆることを行った」と発言した。
同時に同氏は、ロシアがウクライナへの戦争を継続することに備えなければならないとの見方を示し、「夏と初秋が、言うまでもなく、非常に厳しくなるだろう。なぜなら、現在ウクライナ東部で非常に集中的な戦争が続いており、ロシア軍の優先的目標はドネツィク・ルハンシク両州だからだ」と発言した。
マクロン氏はまた、「ウクライナ人は信じられない勇敢さで防衛している」とし、その際、フランスをはじめ、同盟国が提供した武器が用いられていると伝えた。
同氏は、「ウクライナを見るが良い。それは、このような戦争を耐える、国民の心の力、国民の士気なのだ。防衛しているその軍は、損耗を出しても、耐え、侵略者を撃退している。それは、動員され、戦う成人男性のネイションである。そして、今日、私は、それが最も重要な要素だと考えている」と発言した。
また同氏は、ウクライナを支援し、ロシア経済への制裁を続けるという自らの立場を改めて確認した。
その際同氏は、高い集中度のこの戦争は欧州大陸で起きているのであり、フランスも欧州も、新しい脅威、新しいリスクを分析し、自らの安全、東翼を強化せねばならないと強調した。同氏は、「私たちには強固な軍がある。欧州一番の軍だ」と述べ、260万ユーロが過去5年間防衛への投資にあてられたことを指摘した。
その上で同氏は、「フランスは、ウクライナを支援し、自らを守り、同盟国を支援する手段を持っている」と発言した。
写真:大統領府