ジョンソン英首相、ゼレンシキー宇大統領にチャーチル賞を授与
ウクライナ大統領府が公表した。ゼレンシキー大統領はオンラインで授与式に出席した。
発表によれば、ジョンソン英首相は、現在のロシアの対ウクライナ全面的戦争の開始以降、ゼレンシキー大統領がリーダーシップを発揮したと述べ、「ロシア人がキーウへ侵攻し始めた時、あなたは、自分が標的になることを知っていた。あなたは、キーウを去ることもできた。なぜなら、ウクライナ国家のサバイバルは、ウクライナ大統領のサバイバルにかかっていたからだ。しかし、あなたはキーウにウクライナの人々とともに残ることを選んだ。チャーチルが1940年にロンドンに残ったのと同様に。そして、あなたはこう言ったのだ、『私には武器が必要だ』と」と発言した。
ジョンソン氏は、「ゼレンシキーは、当時のウィンストン・チャーチル同様、極めて困難な挑戦を克服し、リーダーシップにて鼓舞している」と伝えた。
さらに同氏は、「ウクライナの人々は、ライオンだ。そしてあなたは、彼らの声でなければならない。専制主義に対する声、悪に対する善の声、闇に対する光の声でなければならない。そして、あなたはそのライオンの声を素晴らしく示したのだ。そして大切なことは、あなた自身がこのウクライナと世界にとって危機的な時に大統領職にいるということだ。あなたのリーダーシップによって鼓舞されている私たちは、ウクライナが単に勝利できるということだけでなく、ウクライナが勝利するということを知っている! その日が来る時は、ウクライナは強力な独立国家として現れるだろう」と発言した。
ゼレンシキー大統領は、受賞につき謝意を伝えた上で、同賞は自身の努力だけでなく、ロシアの侵略と戦う何万ものウクライナの男性、女性の英雄的行動を体現するものだと指摘した。
またゼレンシキー氏は、「もしウクライナの人々全体が専制主義の侵略から自由を守るために立ち上がらなかったら、この賞はあり得なかっただろう」と述べた。
さらに同氏は、ウクライナの人々と欧州の歴史は、彼らと自由を助けるために、誰が迷わずやってきたか、ずっと記憶していくだろうと強調し、特にジョンソン氏のリーダーシップを指摘した。
ゼレンシキー氏は、ウクライナの人々は今、ただ土地、人々の権利、欧州における自由を巡って戦っているのではないとし、「私たちは一緒に、いかなる侵略者も今後二度と、侵略目的達成のための手段として戦争を検討しないようにするために戦っているのだ」と発言した。
そして、「もしかしたら、人類市場初めて、私たちは現在、世界中の皆に対して、民主主義が団結して、あらゆる専制主義を止めることができるのだということを示すことができるのかもしれない。たとえ、最初は、専制国家に侵略のための無制限のリソースがあるように思えていたとしても。しかし、ロシアがウクライナの戦場で負ければ、それは現実となり得るのだ」と発言した。
その上で同氏は、ウクライナへの十分な量の現代的で効果的な武器の供給を続け、対露制裁を強化し、より多くの人々、特にロシアによる人工的飢餓で苦しむ国々の人を自由防衛の連合に加えるよう呼びかけた。
It was an honour to present my friend President @ZelenskyyUa with the Winston Churchill Leadership Award today.
— Boris Johnson (@BorisJohnson) July 26, 2022
Volodymyr’s courage, defiance and dignity – all Churchillian qualities – have moved the hearts of millions and stirred a global wave of solidarity. pic.twitter.com/BGZDFenIzU