露の新たな偽「住民投票」は2014年のクリミア「住民投票」が偽物だったことを改めて明白にする=専門家
21日、アンドリエフスキーAVA-TV編集長がウクルインフォルムで開催されたラウンドテーブル「クリミア 回帰の時」の際にオンラインで発言した。
アンドリエフスキー氏は、「今彼らが占領地で開催したがっているその偽住民投票は、2014年のあの『住民投票』も同様にフェイクだったことを非常に明確に世界に示すことになる」と発言した。
同氏はまた、現在、世界の様々な議論において、ロシア人は「クリミアの住民の意思の発露」だと主張しているが、同時に彼らは、クリミアは単にロシアに盗まれたのだと言い返されていると説明した。
そして同氏は、「現在、私たちは新たな住民投票の事例において、それが単なる真似事、フェイクであることを目にしている。3日間で準備される住民投票というのはどんなものがあり得ようか。何らかの『公務員』だか『内務省特殊部隊』だかが、各人のアパートにやってきて、彼らが望むような投票を人々に強制し、反対の声を挙げることは禁じるのだ」と説明した。
同氏は、現在全世界が、その偽「住民投票」が法的に「一切の効果を生み出さない無」であることを目にしていると指摘した。
さらに同氏は、ロシアが占領地で計画している偽「住民投票」は、全世界にとってウクライナへのさらなる支援、最新の武器提供を行う非常に良い刺激となるだろうとの見方を示した。同氏は、「動員の発表と『住民投票』実施の発表は、再び集中的な対ウクライナ支援の新たな波を作り出す可能性がある」との予想を示した。
これに先立ち、21日、プーチン露大統領は、ロシア連邦にて部分的動員を行う大統領令に署名した。
また、ロシア武装集団「DPR/LPR」が「ロシア領への統合」に関する偽住民投票を実施するとの呼びかけを行っていた。加えて、ロシアの報道機関は、9月23〜27日に、占領を続けるウクライナ領ヘルソン州・ザポリッジャ州にて、占領政権が「ロシア編入を問う住民投票」を実施すると決めたと報じていた。
ゼレンシキー宇大統領は、ウクライナの立場は、如何なるアナウンスがあろうが、変わることはないと発言。クレーバ宇外相は、ロシア連邦による偽の「住民投票」も、ハイブリッド「動員」も、何も変化をもたらさないとし、ウクライナは自国領を解放する権利があるのであり、引き続き解放を続けると発言している。