ゼレンシキー宇大統領、ロシアのクリミアでの先住民動員につき「さらなる露のジェノサイド政策」
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は25日、ロシア連邦が占領するウクライナ南部クリミアにおいて、先住民であるクリミア・タタール人を中心に動員していると伝えた。
ゼレンシキー宇大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「被占領下クリミアは悲惨な状況だ。クリミア・タタール民族に関する情報が完全に確認されている。召集令状の大半は、クリミア人(編集注:киримли、クリミア・タタール人の別称)を対象としている。それはロシアのもう一つのジェノサイド政策の要素であり、全世界が速やかに断固とした対応を取らねばならないもう一つの理由である」と発言した。
その他同氏は、ロシア国内でも、同様のことが起きているとし、ダゲスタン人、コーカサスやシベリア、その他の地域の人々に対して、「隠された帝国的政策」、諸民族への攻撃が行われていると発言した。
これに先立ち、プーチン露大統領は21日、部分的動員の大統領令に署名したことを発表していた。
ウクライナ政権のタシェヴァ・クリミア自治共和国宇大統領常駐代表は22日、クリミアでは、動員を名目に、2014年以降占領に反対姿勢を示してきたクリミア・タタール人に対して懲罰行為が始まっていると指摘していた。
ポドリャク宇大統領府長官顧問は25日、ロシアが被占領下ウクライナ領クリミアにてクリミア・タタール人を大量に軍に動員し始めたことにつき、民族への真のジェノサイドだと発言していた。