ゼレンシキー宇大統領、イタリア総選挙勝利のメローニ氏と電話会談実施 二国間関係協議
ウクライナ大統領府広報室が公表した。
発表によれば、両者の主な議題は、ウクライナ・イタリア関係の発展、イタリアからの対ウクライナ支援、侵略国ロシアによるウクライナの主権・領土一体性に対する新たな犯罪的行為を受けた国際社会の強力な対応の必要性だったという。
ゼレンシキー宇大統領は、「ロシアによるウクライナ領の一部のさらなる併合の試みの決定は、無意味であり、現実を変えることはない。クリミアのシナリオを繰り返すことを看過してはならない。ウクライナの領土一体性は、回復されねばならないし、回復される」と強調した。
またゼレンシキー氏は、メローニ氏に対して、同氏の政党がロシアの全面的侵略開始時点からの一貫してウクライナを支持していたことの重要性を指摘した上で、同氏のウクライナの主権と領土一体性への堅固な支持につき謝意を伝えた。
両者は、ロシアの最近の犯罪行為に対する、国連やその他重要国際場裏での対応策について協議を行った。ゼレンシキー氏は、追加対露制裁発動、特にEUの第8制裁パッケージの強化とEU加盟国によるロシア国民に対する観光査証の発給禁止の必要性を強調した。
その他、ゼレンシキー氏はウクライナが北大西洋条約機構(NATO)加盟への正式な申請書を提出する決定を採択したことを報告し、ウクライナが簡素手続きでNATO加盟へ進めることへの期待を伝えた。
同氏は、「NATOに加盟する前には、ウクライナは明確かつ法的に義務付けられた集団安全保障の保証を得なければならない」と発言した。その点で同氏はまた、イタリアにそのプロセスへと加わる用意があることを高く評価した(編集注:キーウ安全保障盟約へのイタリアの参加を念頭に置いた発言だと思われる)。
両者はさらに、イタリアの新しい内閣が組閣された後もウクライナへの包括的支援が継続される必要があると話し合った。
ゼレンシキー氏は、メローニ氏に対して、ウクライナを訪問するよう招待した。