中国はウクライナの主権と領土一体性を今も完全には支持していない=欧州委員長

中国はウクライナの主権と領土一体性を今も完全には支持していない=欧州委員長

ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は7月31日、中国は国連安全保障理事会常任理事国でありながら、ウクライナの主権と領土一体性の支持に関して、国連憲章の自らの責任を完全には果たしていないと指摘した。

フォンデアライエン欧州委員長がフィリピン安全保証フォーラムでの演説時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

フォンデアライエン氏は、「安全保障の話から始めさせて欲しい。フィリピンは、国連、ASEAN、世界貿易機構(WTO)の創設国として、ルールに基づいた世界秩序の建設を支援している。そして、昨年、ロシアが戦車をウクライナへ送り込んだ時、あなた方は世界秩序の防衛を支持した。EUもフィリピンも、140以上の国々とともに、主権ある独立した国連加盟国に対するロシアの侵略戦争を明確に非難したのだ」と発言した。

また同氏は、EUの人々は「必要な限り、ウクライナを支持し続け、国連憲章を守り続ける」と明言した。

同時に同氏は、「しかし、国連安全保障理事会のもう1つの常任理事国、中国が、今もまだウクライナの主権と領土一体性の支持という国連憲章上の自らの責任を完全には果たしていないのだ。それは、あなた方の地域における中国のいよいよ独断的なスタンスを背景に起きていることだ」と発言した。

さらに同氏は、欧州は中国に対して、排他的経済水域内の他国の主権的権利を尊重するよ常に呼びかけているとしつつ、「中国の南シナ海と東シナ海と台湾海峡での軍事力の誇示は、フィリピンやその他私たちの地域のパートナーへと直接的に影響をもたらしている」と発言した。

同氏は、アジアの地域的安定性の弱体化はどんなものであれ、「グローバルな安全保障、自由な貿易の流れ、地域の私たち自身の利益に影響を及ぼす」と述べた。さらに、「つまり、ウクライナについて話そうが、南シナ海について話そうが、私たちの安全保障は結びついているのだ。正にそのために、EUはインド太平洋地域への関与を強めているのだ。私たちは、自由で開かれたインド太平洋を推進し、国際法への尊重を強め、グローバルな課題に対処することを目指している」と発言した。


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-