クリミア・プラットフォーム首脳会議ではクリミア解放後の政策を初めて協議する=ウクライナ外務省
ジェパル外務第一次官がクリミア・プラットフォーム首脳会議の前日のイベントの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ジェパル氏は、過去2回のクリミア・プラットフォーム首脳会議の課題はウクライナの領土一体性の確認と、できるだけ多くのパートナー国を団結させることだったが、3回目の首脳会議には、2つの追加的なシグナルが加えられると発言した。
その際同氏は、「(1つ目は)クリミアはウクライナの不可分の一部なのであり、クリミアをめぐる一切の取引はあり得ないということだ。2つ目は、ウクライナは、クリミア半島の脱占領の手段を自分で決めていくということだ。この2つのシグナルを巡っても、首脳会議は展開していく」と発言した。
同氏はまた、今回の首脳会議では内政テーマも加えられるとし、ゼレンシキー宇大統領がパネルディスカッションにて、クリミアの将来を扱うことを決定したと伝えた。同氏はその際、第2パネルでは、戦後のクリミア復興が扱われ、各省の代表者が話をしていき、また第3パネルでは人道政策が話し合われると説明した。
そして同氏は、「残念ながら、ロシア国民が何十万人もクリミアに送り込まれ、私たちの国民に対して強制的な国籍付与が行われ、私たちもあなたたちも、クリミアの人口の変化の目撃者となってしまった。そして、それが、私たちが国家として対応せねばならない一連の問題なのだ」と発言した。
さらに同氏は、クリミア・プラットフォームは今年、4つの新しい参加国を迎えると報告した。
なお、8月23日、クリミア・プラットフォームの第3回首脳会議がハイブリッド形式で開催される。
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は、米CNNへのインタビューの際に、ウクライナはクリミアの脱占領を目標としており、それが実現して初めて戦争が終了したことになるのであり、クリミアなき「平和」は勝利ではないとの見方を示していた。
なお、6月20日、クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部は、クリミアが解放された後に実施される10の基本方策を発表している。