「プーチンにはモラルのコンパスがない」=ベーアボック独外相、露のウクライナ児童連れ去りにコメント
ウクルインフォルム
ウクライナを訪問しているドイツのベーアボック外相は11日、ロシアによるウクライナ児童の連れ去りを非難した上で、児童のウクライナへの帰還を平和への第一歩とするよう呼びかけた。
ベーアボック外相がキーウでのクレーバ宇外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ベーアボック氏は、「私は今も、そのセンター(編集注:ロシアから帰還した児童を支援する施設)での児童たちとのやりとりから受けた印象の中にいる。子供たち、若者たちのことであり、学校や幼稚園から子供をただ連れ去り、自国に敵対するように洗脳するために、他国へ連れて行ったという、その酷い出来事については、ただ息ができなくなる」と発言した。
同氏はまた、自身は、母として、子供たちにとってそれがどれだけ辛かったか、想像するのが非常に苦しいと強調した。
そして同氏は、「その子供たちの運命は改めて、プーチンにはモラルのコンパスがないのだということを示している。彼は毎日国際社会のルールと人間の共存のルールに違反している。そのため、私は、いまだに誰が犯罪者であるかを明確に述べられない人たちに呼びかける。『その犯罪を、その子たちを見よ! 彼らの帰還が平和への最初の一歩だ」と。それは今すぐに行わねばならない」と強調した。
なお、11日、ドイツのベーアボック外相がウクライナを訪問している。
写真:ウクライナ外務省