ゼレンシキー大統領、南ア・ケニアの大統領と会談
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
ラマポーザ南ア大統領との会談に関する発表によれば、両首脳は、キーウでの会談から続いている対話継続における両国の連携について協議した。
ゼレンシキー大統領は、ウクライナ提案の和平案「平和の公式」の作業部会に南アが参加していることの重要性を指摘した。両首脳は、同「公式」実現の補佐官級次期会合の準備に注意を向けた。ゼレンシキー氏は、「私たちは、平和の公式のプラットフォームの真の活動を開始させたことにつき極めて感謝している。貴国の在ウクライナ大使館と大使本人が本件の会合に参加している」と発言した。
両首脳は、首脳級の「グローバル平和サミット」の準備についても協議した。
また両者は、食料安全保障のための「黒海穀物回廊」の活動再開の必要についても指摘し、さらにアフリカにおける穀物ハブの開設についても話し合った。
その際ゼレンシキー氏は、「私たちは待たない。私たちは、黒海穀物イニシアティブの効力を継続し、代替ルートを試している。困難な状況下、穀物を詰んだ複数の船がすでに成功裡にそのルートを通過した」と強調した。
その他両首脳はウクライナの戦況についても協議を行った。
ゼレンシキー氏はまた、ウクライナ児童の帰還プロセスと被拘束者交換を加速させる重要性を指摘した。
ルト・ケニア大統領との会談に関する発表によれば、ゼレンシキー大統領は、ケニアに対して、ウクライナの主権と領土一体性への支持につき謝意を伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私は、あなたとあなたのチームを都合の良い時のウクライナへの訪問に招待したい。私たちには、多くの議題がある。私たちにとって、このような困難な戦時に、支持を受けること、あなた方の支持の声を聞くことが重要だ」と指摘した。
両首脳は、ウクライナの「平和の公式」実現に向けた補佐官級次期会合と、首脳級「グローバル平和サミット」の準備について協議した。
同時に両者は、ケニアへの穀物ハブの創設に向けた具体的方策につき話し合い、同地域にウクライナの農産物を安定して供給することの重要性を強調した。
ゼレンシキー氏は、ルト氏に対して、ウクライナの穀物を黒海の代替ルートを通じて輸出させていること、別の輸出ルートの開設に向けて作業していることを報告した。
さらに両首脳は、ウクライナ・ケニア間の安全保障上の協力についても協議した。
写真・動画:ウクライナ大統領府